放置してはいけない、子どもの便秘

排便頻度が週2回以下で 排便に苦痛を伴う場合は受診しましょう

子どものケガ 病気の対処法はるくるきっずクリニック 小児 横浜市都筑区

週2回以下が1~2カ月続いたり 排便に苦痛を伴う場合は 慢性便秘症です

「たいしたことない」「そのうち出るでしょ」と考えられがちな便秘。でも、子どもにとっては、便をするときに痛かったり、お腹が痛くて苦しんだりと、放置していいものではありません。きちんと対処しないとひどくなり、腸がふくらむ「巨大結腸症」やおもらしが続き「遺糞症(いふんしょう)」になることもあります。

便秘は大きく分けて「器質的便秘」と、「機能性便秘」があります。今回は便秘の約95%を占める「機能性便秘」についてお話しします。

便秘には、便の出る回数が週に2回以下、あるいは5日以上出ない状態を言い、これが1~2カ月続いたり、排便に苦痛を伴う程の大きな便や硬い便、便もれ等がある場合は「慢性便秘症」で、治療が必要です。

大腸は便の水分を吸収する役割をしますが、数日溜まった便に対してもさらに水分を取るため、便が硬くなり、排便のときに痛みを伴うようになるのです。

「ウンチをすると痛い」と思うと、子どもは我慢したり、トイレでいきむ時にこう門の筋肉を締めてしまったりします。便意は、しばらくするとなくなるので、便はさらに硬くなって大腸に残っていくという負のスパイラルになります。これが長く続くと、腸が鈍感になって便意をあまり感じなくなり、より便秘がひどくなります。

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治療方法はさまざまですが どれも子どもにはつらいもの

便を出す代表的な治療としては、浣腸、飲み薬があります。浣腸は即効性があり、すぐにすっきりしますが、硬い便を出す際、こう門が切れて痛い場合もあります。

飲み薬としては下剤ですが、効果が出るまでに1~2日程度かかります。そのほか、こう門に指を入れて便を砕いて出したり、腸を洗ったりなどの方法を取る場合もあります。どれも子どもにとってはつらい治療ですが、そのまま放置するとさらにひどくなります。躊躇せずに医師に相談しましょう。

便秘にならないよう 家庭で工夫をしてみましょう

軽い便秘かな?と思ったら、ベビーオイルなどをつけて柔らかくした綿棒をこう門の入り口に綿棒の綿の部分がかくれるくらい入れて、30秒から1分くらい軽く刺激してみましょう。また、歯磨きで仕上げ磨きをするときのように、子どもの頭を膝にのせて、お腹を温めながら両手で「の」の字を描くように優しくマッサージするのもいいでしょう。

そして、トイレには子どもの体形に合った台を置いていきめるようにしたり、トイレ内を常に清潔で楽しい雰囲気にしたりするなどの工夫も大切です。

お話

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はるくるキッズクリニック
院長 亀田 正美 先生

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