▲コスギコモンズクリニック|川崎市中原区
さまざまな専門医の資格を持つ二人の医師が健康を支える
――救命救急センターで長く勤めていたと伺いました。
生まれ育った九州の大学を卒業後、呼吸器の専門医として熊本の病院に勤めていたのですが、総合的に診療できる医者になりたいという思いがあり、信州大学の高度救急救命センターに転職しました。事故や病気によって意識不明や心肺停止など緊迫した状況にある患者さんの「最後の砦」として、素早く的確な診断を下し、たくさんの命を救ってきました。
また総合内科、呼吸器、救急科、集中治療の専門医資格も取得しています。これらの経験を生かし、開業医となった今でもまずは患者さんが訴える不調の原因はどこにあるのかを迅速に見極め、的確な治療を行うとともに、必要に応じて専門の医療機関への橋渡しを行うこともしています。
▲待合室は広く、モニターでは病気の知識を深める資料映像が流れています(コスギコモンズクリニック|川崎市中原区)
――ICD(感染制御ドクター)の資格もお持ちだそうですね。
これは感染症、感染制御、院内感染対策を取り扱うもので、コロナ禍においては院内の消毒・滅菌はもちろん、スタッフへの的確な教育を一層強化し、患者さんが多い土曜日午前の総合内科外来は二診制にして密を防ぐなど、徹底した感染予防対策を行ってきました。
さらに問診をウェブで先に済ませておくことで、院内での待ち時間を減らすことにもつなげています。オンライン診療も検討しましたが対面でないと正しい診断ができないとの判断から、実施を見送りました。これからも患者さんが安心して通える環境を整えていきたいと思います。
▲髙木先生は、感染症、感染制御、院内感染対策を取り扱う「ICD(感染制御ドクター)」の資格も有します(コスギコモンズクリニック|川崎市中原区)
――開院されたきっかけを教えてください。
信州大学の先輩でもある上田泰明先生に声をかけていただいたのがきっかけです。上田先生は八王子にある「みなみ野シティクリニック」の院長で、その分院としてコスギコモンズクリニックを開業する際に、私に院長を任せたい、と。
私自身、そろそろ独立を考えていたときでしたので、二つ返事でお受けしました。上田先生は救急科、脳神経外科、脳卒中、頭痛、抗加齢医学の専門医資格に加えて臨床研修指導医も務める名医です。月、水、金は当院で頭痛など脳神経外科の分野を診察するほか、予約制で脳ドックにも対応しています。
▲上田先生の頭痛外来は、女性患者さんが特に多いそう。脳ドックも行っています。(コスギコモンズクリニック|川崎市中原区)
脳ドックや内視鏡などの精密検査の受診も可能
――さまざまな検査機器が揃っています。
特に全身CTスキャンは大病院以外では見かけないのではないでしょうか。これは脳、胸部、腹部など全身にわたる詳細な検査を可能にしています。救命救急には欠かせない検査機で、これを用いることで病気の早期発見・治療にも大いに役立ちます。
このほか、超音波検査機器(エコー)や上部内視鏡(胃カメラ)、デジタルレントゲンなどの機器を揃えており、患者さんからは予約が取りやすく待ち時間も少ないと好評です。
▲全身CTスキャンなどの最新機器がそろいます。内視鏡検査も行っており、経口・経鼻の両方に対応しています。(コスギコモンズクリニック|川崎市中原区)
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
この地域は高層マンションや新しいショッピングセンターがある一方で、昔ながらの人情味にも溢れ、赤ちゃんから高齢者まであらゆる年齢層の人が暮らしています。
当院を訪れる患者さんの年齢層も幅広く疾患も多岐にわたりますが、私と上田先生の二人でそれぞれの専門性を生かした診察をしたいと思います。インフルエンザや風邪などの感染症はもちろん、睡眠時無呼吸症候群やアレルギーなど、不調はなんでも相談してください。
お話
コスギコモンズクリニック 院長 髙木 誠先生