都内にある「みらいフリースクール」に在籍している生徒は現在130名ほど。さまざまな理由で学校に行けなくなった子どもたちが、次の一歩を踏み出すエネルギーを充電しながら未来にはばたくときを待っています。
お友だちとの関係で傷つき、小学校5年生の冬からこのスクールへ通っているMさんにお話を聞きました。
ここを新しい居場所に決めてから前へ進めるようになった
小学5年生からフリースクールへ
「友だちといるとすごく楽しくていいんですけど、ずっと一緒にいると疲れやすくて。それでたまに1人でいたりすると、学校では “なんか浮いている”って心配されたり声をかけられたり…。小5から学校に行けなくなってここに来ました」。
中学校進学のタイミングで復学を試みましたが、うまくいかず、しばらくは悩んだ時期もあったそうです。でも「学校に戻らない」と決心してから、次第に様子が変わってきたといいます。
少しずつ自分に自信がつき 将来チャレンジしたい夢も
入学当初からMさんの様子を見てきた久保先生は「Mさんは不安が大きいタイプ。
最初のころは先生に相談するにしても、どうしたらいいかわからず、いつも泣いていたイメージがありました。
でも、最近では、自分で考えて行動してみて「こうなったよ!」という結果報告になっているように見えて、とても成長したなと感じます」。
みらいフリースクールには自由参加の行事やイベントもたくさんあり、すべては生徒主体で行われています。
こうしたさまざまな活動を通じて、子どもたちは自信をつけ、次へ進むためのパワーを充電します。
先生たちは子どもたちにさりげなく寄り添い、見守ります。
時間をかけ、自分のペースで少しずつ自信を持てるようになったMさん。
近頃では、行事などにも積極的に参加し、リーダーシップを発揮して取り組むようになりました。
卒業後は通信制の高校に入学を希望しており、今は入学試験の模擬面接にもチャレンジ中。
将来は保育士やペットに関わる資格の取得やカフェの経営にも興味があると、夢いっぱい語ってくれました。
通っている、東京未来大学 みらいフリースクールについて先生にお話を聞きました。
焦らずゆっくり 次へ進むためのココロの充電を
(登校支援・発達支援)久保 知可子 先生
みらいフリースクールでは、小学3年生から中学3年生まで、いろんな年齢の子が一緒に生活しています。
年上も年下も区別なく、自分も相手も、ありのままの姿で向き合います。
年間を通じて行事もたくさんありますが、どれも強制ではありません。
たっぷりある時間の中で、子どもたちには、ここを安心できる自分の居場所だと認識してもらいたいと思っています。
そして、自分の内面とじっくり向き合い、次のことにチャレンジするためのエネルギーを蓄えてほしいと考えています。
私たちは、その時が来るのを見守りながら、子どもからの働きかけに全力でこたえていきます。
みらいフリースクールでは
子どもたちの特性に合わせた2つのクラスを展開
登校支援クラス
個性を尊重し、よいところを伸ばすように心掛けています。トライ&エラーを繰り返しながら、集団生活をスムーズに営めるようにサポートしています。
楽しい行事やイベントも盛りだくさん!
夏祭り
文化祭
キャンプ
新しい学びのスタートを切ろう! 自分らしいペースで学び、新たな可能性を広げる東京・神奈川エリアのフリースクール25校をご紹介します。 スクール名 形態/対象学齢/URL 東京未来[…]