本との出会いは人生を豊かにするもの。
そこで地元の書店のみなさんに、自分らしい心地よい暮らし、自分らしいよりよい生き方を考えるきっかけになる「ウェルビーイングな本」を教えていただきました。
「ウェルビーイングな本」おすすめの3冊
『ノルウエイの森(上・下)』 (著/村上春樹 講談社)
著/村上春樹 講談社 各715円(税込)
本を読むことの本質に触れことができる名作
国民的な作家として知られる村上春樹さんの代表作です。そもそも本を読むことさえしなかった私が、学生時代に書店でこの本に出会い、初めて本の奥深さを知り、いまの仕事に就くきっかけにもなりました。主人公と彼を取り巻く人々の内面が繊細なタッチで描かれており、読み解くのに少し難しくもあるのですが、「本を読むことの本質」に触れることができる作品です。
『わすれられないおくりもの』 (作/スーザン・バーレイ 訳/小川仁央 評論社)
作/スーザン・バーレイ 訳/小川仁央 評論社 1,320円(税込)
大切な人の死の悲しみにどう向き合っていくか?
ジャンルは絵本ですが、意外と大人になってから出会う方が多いかもしれません。年老いたアナグマの死、その悲しみに友だちはどのように向き合っていくのか…。いろいろ経験してきた大人の私たちだからこそ、胸に響くものがあります。やさしさや思いやりという、子どもが成長する過程のどこかで身につけてほしいと思う内容で、読み聞かせにも向いている作品です。
『小説 秒速5センチメートル』 (著/新海 誠 KADOKAWA)
著/新海 誠 KADOKAWA 660円(税込)
新海 誠監督の世界観をさらに深く味わう
20年ほど前にアニメーション映画として世に出た作品で、監督自らが小説化。今秋、実写映画化もされる話題の作品です。一人の少年の心の成長を繊細に描いた、懐かしくも切ないこの物語の魅力は、新海ワールドと称される美しい世界観。もちろん本と映画のどちらが先でもいいのですが、登場人物の心の機微などを本で補うという楽しみ方も、より理解が深まりおすすめです。
有隣堂 センター南駅店:店舗情報
駅直結の便利な立地で、新書はもちろん、コミックから、児童書、実用書、ビジネス書、参考書までフルラインナップ。文具の品揃えもよく、必要なものがすぐに手に入ります。「書店なのにこんなものにも出会えるの?」という不定期の企画販売も好評です。
有隣堂 センター南駅店
コンパクトながらあらゆるジャンルの本がそろう売り場。今ほしい本に出会えます。