子どもの成長のためには、「遊び」が大事なアクティビティだといわれています。その遊びが、空や緑の下で、太陽に照らされながら、元気に体を動かすものであったら、なおいいですね。
何をして遊んだらいいのか、どこに行こうか…と悩むそんなママ・パパのために、ちょっとしたおでかけにもなる、オススメの公園スポットをご紹介します。
「インクルーシブ」=みんな一緒に!
ひろばは、全体が柵で囲われ、ゲートが閉じられています。出入りは自由だけれど、子どもが突発的に走り出してしまっても安心
砧公園:東京都世田谷区
都内有数の広さを誇る「砧公園」の、遊具広場「みんなのひろば」は、2020年、「インクルーシブ」な遊び場としてリニューアルオープン。障がいの有無や性別、年齢、人種など、違いはあっても認め合い、みんな譲り合って、仲良く一緒に遊べるよう設計されています。
工夫と思いやりで誰もがみんな気持ちよく
「みんなのひろば」にある遊具はすべてユニバーサルデザイン。車いすのままのぼっていけるよう設計されていたり、遊具周りの地面は転んでもケガをしにくいゴムチップが敷かれていたり。一見普通の公園のようだけれど、よく見ると、みんなにやさしい工夫がいっぱいです。
(右)複合遊具「みんなのサークルツリー」。車いすでそのまま入れるスロープ、横から介助者も手を出しやすい広めの柵など、誰でもアクセスしやすい設計です(左)ひろばのシンボル船形遊具「みらい号」。滑り台やスロープは、お友だちと、介助者と、一緒に使えるよう、幅が広めに設計されています
「日本ではユニバーサルデザインの遊具はまだまだ発展途上。誰もが楽しく、気持ちよく遊べる遊具をつくれるよう、日々研究しています」と、公園遊具メーカー日都産業株式会社の小林さん。「インクルーシブな遊具デザインで大切にしていることは、誰もがアクセスしやすいアクセシビリティ。障害がある、まだ一人では遊べないなど、できることに差があってもそれぞれに合った遊び方が選べる選択肢の多さです」とのこと。
隣で遊ぶお友だちと譲り合い、声を掛け合って、みんな一緒に遊べる公園は、誰にとっても気持ちよく、安心して利用できるやさしい遊び場です。
(右)ぐるぐるマウンテン。すぽっと座れる座位用のくぼみと、立ち乗りできるスペースがあります。年長の子が小さな子のために回してあげる姿も(左)ブランコ
(右)ひろばのすぐ近くにある「ねむのきトイレ」。ひろばのリニューアルに伴い、トイレもユニバーサルシートに改修
(左)公園のすぐ脇には自転車置き場併設。来る人みんなが気持ちよく遊べるよう配慮されています