横浜青葉どうぶつ病院 院長 古田 健介先生
北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業。神奈川県内の動物病院に勤務後、北里大学獣医学部付属小動物診療センター全科研修医、同外科専科研修医を経て、2015年横浜青葉どうぶつ病院開院。獣医麻酔外科学会外科レジデント、北里大学獣医学部小動物第一外科研究生。
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院長として地域の動物たちの診察にあたる一方、現在も大学病院で専門領域である動物外科の研究と勉強を続ける古田健介先生。骨折や関節の病気の治療に全力で取り組みつつ、「まだできることがあるはず」とさらなる努力を惜しみません。
▲ガラス張りで明るい待合室。外からも様子が見えるので入りやすい雰囲気です(横浜青葉どうぶつ病院:神奈川県横浜市都筑区中川中央)
高度な治療や手術を手掛ける 整形外科のエキスパート
▲手術室にはレントゲンが動画で見られる「Cアーム」という最新の医療機器を完備(横浜青葉どうぶつ病院:神奈川県横浜市都筑区中川中央)
――病院の特長を教えてください。
古田先生 ホームドクターとして、一般的な診療や体調管理、病気の予防などのケアを行う一方、専門とする整形外科の治療に特に力を入れています。整形外科分野は、骨折や脱臼、靱帯の損傷、先天的な関節の病気などさまざまです。
別の病院で健康診断を受けたところ異常が発見され、特殊な治療や手術が必要で紹介された方や、いったん治療はしたもののなかなか治らないと、2次診療として来られる患者さんも多いです。
骨折の治療法としては、金属のプレートやピンで骨を直接固定する内固定と、患部の外側から固定する外固定があります。一口に骨折と言っても、折れた箇所、折れ方、年齢、体の大きさなどにより治療法が異なるので、最短で治るような方法を検討します。皮膚の外側からピンを打つ「創外固定」も積極的に行っており、傷口が小さいので負担が少なく回復が早いというメリットがあります。
――診療にあたり、大切にしていることを教えてください。
古田先生 獣医師として病気やけがを治すことが私の役割なのですが、獣医師から飼い主様への一方通行ではいけない、と思っています。飼い主様はペットの様子がどこかおかしい、と不安を感じて病院に連れて来るわけです。心配なことは何か、どこまでの治療を望んでいるのかなど、まずは時間をかけてじっくりと話を聞くようにしています。
診察の結果、ある程度治療方針がかたまったら、ひとつだけではなく、第二、第三の治療方針までご提案します。もし入院が心配であれば、通院でできる治療やご自宅でのサポート方法などもお伝えします。
つい時間をかけすぎてお待たせしてしまうこともありますが、これからもその姿勢は崩さずに、しっかりと飼い主様とコミュニケーションを取りながら診ていきたい、と思っています。
▲処置室ではワンちゃんが歯を治療中。皮膚のトラブルで来院した動物の薬浴やシャンプー療法なども処置室で行います(横浜青葉どうぶつ病院:神奈川県横浜市都筑区中川中央)
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