キリスト教の建学の精神に基づき、緑豊かな校内で学ぶ自由学園初等部。校長先生にお話をお伺いしました。
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机上の勉強のその先が本当の学び。「自ら学ぶ姿勢」を育みます
実体験から得る「本物」の知恵や知識
本校は、キリスト教の教えのもと、「よくみる、よくきく、よくする」をモットーに、自分で考え行動する実力を身につけて、その力を社会を良くすることに役立てる人間を育むために1927年に設立されました。
生活のすべてが学びの場であるという「生活教育」の考えを軸に、さまざまな実体験を通し学ぶことを重視しています。
また、児童、家庭、学校の三者が一体となって学校を創り上げています。
そのため児童による自治も盛んで、初等部では特に6年生が行事などさまざまな場面でリーダーを務めます。
本校ではクラス内の5~6人のグループを「家族」と呼び、学校をひとつの「社会」と考えていますが、その一員としての振る舞いや人と協働していくことの大切さを、日々の生活から学んでいます。
「どうして?」をみんなで共有「真の学び」がかなう環境
先日、土に興味を持った初等部の児童のために、こけが好きで探究の課題にしている高等科の生徒が特別授業を行いました。
児童たちは校内に生息するたくさんのこけについてフィールドワークを通して学び、高等科の生徒は2年生に自分の探究成果を授業する場を得ました。これは児童の自発的な学びの一例に過ぎません。
本校には、子どもたちが感じた「どうして?」を自由に探求し、そこから得た知識を学園全体で共有することでさらなる学びにつなげる環境があります。
授業の単元ごとにその内容を発展させ、「自分が気になっているテーマ」について調べたり試したりする時間を設けることで、教科にとらわれない自発的な学習姿勢が培 われていきます。
しかし、こうした学びにはじっくりと取り組む時間や指導する側の幅広い知識、そして実際に体験できる環境が必要です。
そこに本校の一貫教育や学園内の優秀な教員やアフタースクールスタッフの縦横の連携、広大で豊かなキャンパス少人数校ならではの柔軟さが生きているのです。
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