アクティブラーニング型授業を通して、思考力・表現力・コミュニケーション力を育む桐蔭学園小学校。タブレットを活用し、多様な表現を大切にした学びを展開しています。特長ある学びについて、研究主幹の岩井智宏先生にお話をお伺いしました。
アクティブラーニング型の授業で
児童の主体的な学びをサポート
▲「キラキラ星」を歌いながら、情景や旋律を感じ取る1年生(桐蔭学園小学校)
1年生から1人1台所有するタブレットを、授業や家庭学習で活用するなど、アクティブラーニング型の学習を積極的に進めています。
「大人になり、人と人との関わりあいでできている社会に出た時に必要なのは、思考力や表現力、コミュニケーション力です。そういった力を磨くために、主体的に学習に取り組む資質や能力を身につける、『コンピテンシーベース』の授業に力を入れています」と、研究主幹の岩井智宏先生は話します。
たとえば低学年の音楽では、旋律の違いをどう表現すれば相手に伝わるかを考えさせ、自由に表現させます。
低い旋律を表現するのに、膝をたたく児童がいれば、床に寝転ぶ児童もいます。そのように、感じたことや考えたことを客観視して相手に伝わるように可視化することで、相互理解は深まっていきます。
▲6年生の詩の授業ではタブレットを使ってグループワークを実施。(桐蔭学園小学校)
「タブレットを使うことで、発言は苦手だけど思考力や記述に優れた児童の考えをクラス全員で共有できる」「疑問に感じたことをすぐに調べられる」など、アクティブラーニング型の授業には多くのメリットがあります。
▲グループで成果を発表し、卒業時に行う「ポスターセッション」へ発展します(桐蔭学園小学校)