豊かな知性と強い体に加え 人としてのやさしさも育む6年間

社会のルールや知識を丁寧に学び、「自ら考える力」を育む精華小学校の校長先生にお話をお伺いしました。
掲載のビタミンママ書籍Vol95.「伸びる子の育て方」の詳細は、コチラ▶︎

精華小学校:横浜市神奈川区

生きる土台となるのは人間力!
まずは「心・気・力」の教えを大切に基礎をしっかり磨きます

ただ覚えるのではなく自ら考える力こそ重要

小学校の6年間というのは、将来個々人のもつ能力を開花させるために、土台をつくる期間だと考えています。
そのためにはまず基礎をしっかり学び、正しい知識やルールを身につけることが何より大切です。
その上で、自分なりにどう考えて判断するか、「自ら考える力」を育むべく、日々の生活や授業の中でさまざまな取り組みを行っています。

すべての児童が1人1台 Chromebookを所有しており、プレゼン資料の作成もお手のもの。ICTスキルと並行してネット社会のルールやSNSの危険性も学びます。精華小学校:横浜市神奈川区

例えば社会科で、ある地域の地形や気候などを学ぶ際に、「暑いところで海に近いんだね」では終わらせません。
その地理的特長からどのような条件が生まれ、どんな工夫によって特産物や産業が発展し、より豊かな生活につながったのか。
それを知ることにより、環境が人間の生活に密接に結びついていることに気がつきます。
国語でも、物語を読んで「感動しました」ではなく、なぜそうなったのかを 児童に考えさせます。
物事には原因があり、条件経過があって結果があるのですから。理科の実験や算数の答えの導き方にしても同様です。
こうしたプロセスを繰り返し、「考える力」を養います。

心も体も強くなる6年間
その成長が将来の糧に

校庭から続く階段を上ると、広々とした西グラウンドが 体力づくりのために毎朝行う「西グラウンド3周運動」で は1周170メートルのトラックを全校児童が走ります。精華小学校:横浜市神奈川区

加えて、私が折にふれて児童に伝えているのは、「心・気力」を意識しながら日々の生活を送ることです。
人間の生き方の土台として、相手へのいたわりの心とやさしさをもたなければいけません。
そして、物事を継続するためには、折れない強い気持ちと体力が必要です。

精華小学校の教員は、常にこうしたことを念頭において、児童と正面から向き合います。
6年間で培われた人間力は、すぐに目に見える形で現れるとは限りませんが、社会に出てからきっと役に立つはずです。
保護者のみなさんは、お子さんの6年間の成長をどうかやさしく見守ってあげてください。
他人と比較するのではなく、その子の中でどれだけ成長したかを見極めることが大切です。

教科ごとに専門性をもった先生が授業を担当する専科制を採用しているため、より深く学ぶことができます。先生 と児童の距離も近く、何でも相談できる関係です。精華小学校:横浜市神奈川区

2022年の創立100周年記念事業の一環で庭がリ ニューアルされ、毛足の長い人工芝に一新。さらに、ボルダリングもできるようになりました! 精華小学校:横浜市神奈川区

掲載されている、 ビタミンママVol95.「伸びる子の育て方」2023年4/17発売!

伸びる子の育て方 ビタミンママ 本※画像をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます

精華小学校の他の取材記事はこちら
※校名をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます

お話を伺ったのは

精華小学校 校長 大野達夫先生