社会のルールや知識を丁寧に学び、「自ら考える力」を育む精華小学校の校長先生にお話をお伺いしました。
掲載のビタミンママ書籍Vol95.「伸びる子の育て方」の詳細は、コチラ▶︎
生きる土台となるのは人間力!
まずは「心・気・力」の教えを大切に基礎をしっかり磨きます
ただ覚えるのではなく自ら考える力こそ重要
小学校の6年間というのは、将来個々人のもつ能力を開花させるために、土台をつくる期間だと考えています。
そのためにはまず基礎をしっかり学び、正しい知識やルールを身につけることが何より大切です。
その上で、自分なりにどう考えて判断するか、「自ら考える力」を育むべく、日々の生活や授業の中でさまざまな取り組みを行っています。
例えば社会科で、ある地域の地形や気候などを学ぶ際に、「暑いところで海に近いんだね」では終わらせません。
その地理的特長からどのような条件が生まれ、どんな工夫によって特産物や産業が発展し、より豊かな生活につながったのか。
それを知ることにより、環境が人間の生活に密接に結びついていることに気がつきます。
国語でも、物語を読んで「感動しました」ではなく、なぜそうなったのかを 児童に考えさせます。
物事には原因があり、条件経過があって結果があるのですから。理科の実験や算数の答えの導き方にしても同様です。
こうしたプロセスを繰り返し、「考える力」を養います。
心も体も強くなる6年間
その成長が将来の糧に
加えて、私が折にふれて児童に伝えているのは、「心・気力」を意識しながら日々の生活を送ることです。
人間の生き方の土台として、相手へのいたわりの心とやさしさをもたなければいけません。
そして、物事を継続するためには、折れない強い気持ちと体力が必要です。
精華小学校の教員は、常にこうしたことを念頭において、児童と正面から向き合います。
6年間で培われた人間力は、すぐに目に見える形で現れるとは限りませんが、社会に出てからきっと役に立つはずです。
保護者のみなさんは、お子さんの6年間の成長をどうかやさしく見守ってあげてください。
他人と比較するのではなく、その子の中でどれだけ成長したかを見極めることが大切です。
精華小学校の他の取材記事はこちら
※校名をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます