変化する小学校受験に対応 考える力、伝える力を育む少人数制授業

40年以上続く富士チャイルドアカデミーの小学校受験コースは、高い合格実績が評判です。レッスンの特長について教えてください。

▲カードに描かれた品物を見て、売り場はデパートの何階かを考えます。(富士チャイルドアカデミー)

当アカデミーでは教師1人に対し子ども4人の少人数制授業を行っています。幼児期は発育に個人差があり、理解力や集中力が一人一人違います。

子ども4人というのはちょうどよい人数で、教師はそれぞれの素質や個性を把握でき、その子に合った指導を行うことができます。

また、子どもにとってはお友達と一緒に学ぶことで、お互いに刺激し合あうことができます。できないときはできる子の真似をして覚え、早くできたときは待ち、遅くなったときは少し急ぐことも学びます。

▲計数、記憶、空間把握、図形問題などのペーパー問題にも挑戦(富士チャイルドアカデミー)

授業では、実際のモノを触ったり、使ったり、実験をしたり、と実体験を多く取り入れているそうですね。

▲ツリーの形のパズル。どこにはまるかな。具体物を動かして考えます。(富士チャイルドアカデミー)

入試のペーパー問題に対応するには解き方のテクニックもありますが、それだけでは時間が経つと忘れてしまうこともあります。例えば物の「重さ」の分野では、実際にシーソーを使って重さ比べをしたり、「長さ」の分野ではひもを使って測ったりします。

実験で結果を予想させ、子ども自身で考え、答えを発見します。体験することで印象に残り、理解を深めることができるのです。サイコロを転がして、楽しみながら数を覚えるゲーム遊びなども行います。

そして一番大切にしているのが、「ほめる、認める、励ます」こと。最初はわからなくて当たり前で、答えが間違ってもいいのです。わからないことはわからないと言える雰囲気作りに努め、教師が笑顔で子どもたちを認めることで、子どもたちは教室が楽しいところと感じ、わくわくしながら通うようになります。

「お受験コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフの方たちが受験生親子をしっかりサポートしてくれるとお聞きしています。

入会相談に来られる保護者の方はさまざまです。小学校受験の方針をしっかり固めて来られる方もいらっしゃれば、受験そのものがおぼろげで、何をしたらいいのかわからない、受験するかどうか迷っているという方もいらっしゃいます。

当アカデミーでは、保護者の方がご自身の希望する学校の通学エリア、共学、女子校・男子校、宗教、中学受験を考えているかなどの細かな項目をチェックするオリジナルフローチャートで志望校選び体験をしていただくことができます。これをもとにコンシェルジュがご希望に合った学校情報をお知らせし、受験のさまざまな質問に答えます。

最近は「共働き家庭でも受験できますか」、というご質問が多いのですが、入会されているお子さんは共働きのご家庭も多く、そのため土曜日クラスのニーズは増えています。共働きのご家庭には学校説明会や模試などの1年間のスケジュールを最初にお話することで、先にお仕事のお休みを入れたり、ご夫婦間で調整したりと年間計画を立てられています。

入会後も教室の担当教師がコンシェルジュとなり、学習や進路、子育ての悩みにも応じながら受験の最後まで保護者、お子さんをサポートしていきます。

小学校受験は保護者の頑張りが大きく影響すると言われています。

教室での時間よりご家庭での時間がずっと長いのですから、その過ごし方はとても大切になります。授業の最後には必ずその日のレッスン内容を保護者の方に説明し、宿題のやり方やお子さんの様子についてもお話をしています。

▲ペーパー問題の解き方なども保護者の方へお話します。(富士チャイルドアカデミー)

入会すると各季節に関連した絵が描かれたカードをお渡ししますが、生まれて4、5年しか経ってない子どもたちにとってカードを季節分けをするのは難しいことです。

ご家庭で季節の果物や野菜を食べたり、草花を観たり、お雛祭りやお月見、クリスマス、お正月といった行事を経験させてあげることで季節を知ります。

またご家庭でたくさん会話することでお話にも広がりが出るようになり、語彙も豊富になります。「うちの子はこんなことも知らなくて…」と嘆く方もいらっしゃいますが、教室とご家庭で一緒に教えていきましょう。

小学校受験コースのほかに多彩な志望校別コースや分野別の強化コースも人気です。

基本となる「小学校受験コース」は、受験に必要な基礎的な学習指導、面接や課題制作などを総合的に指導します。その他に志望する学校にあわせた対策をする「学校別コース」(年長の4月から)とお子さんの弱点強化や考査で重視される項目を強化指導する「運動指示コース」「絵画造形コース」「表現力コース(年長の1月から)」などもあります。

横浜教室では、神奈川の私立小学校、横浜国立大学教育学部附属横浜小学校など5つの「学校別コース」があり、二子玉川教室や鷺沼教室など教室によって「学校別コース」の内容は異なります。小学校との連携も強く、各校長先生のお話を伺う「語る会」も実施し、直接質疑応答ができる機会も設けています。

学校は子どものどんなところを観ているのでしょうか。近年、入試に変化はありますか。

小学校は子どもが、自ら学び、自ら考える教育へと変化しています。小学校入試でもペーパー問題を実施しながらも集団行動観察やグループ遊びを重視する学校が増えてきました。

知識はもちろん大切ですが、それだけではなく自分で考えて行動しているか、お友達とコミュニケーションを取り、協働できるかなどが見られます。面接はお名前や習い事などを訊く一問一答のものだけでなく、さらになぜその習い事をしているのか、どんなところが好きなのかなど深堀する学校もあるようです。

▲ホワイトボードに貼られた季節のカードをみんなで仲間分けします(富士チャイルドアカデミー)

質問を理解する力、自分で考えて答え、自分の考えを人に伝える力、語彙力も問われています。これは受験対策だけでなく、これからの社会で求められる力でもあると言えます。

お話を伺ったのは


富士チャイルドアカデミー 横浜教室
長谷川 京子先生

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