▲相模女子大学小学部:神奈川県相模原市
相模女子大学はこども園から大学院までを擁する総合学園です。キャンパス内には四季を彩る草花や樹木、ビオトープ、芝生の広場などがあり、子どもたちは自然とふれあいながら多くの体験を通してのびのびと学んでいます。
また大学と連携した授業や幼稚園児との交流など、総合学園ならではの教育活動も行っています。
小学部が目指す子ども像は「自分からできる子」。自ら学び、考え、自分の意志で行動する力を育てます。このために力を入れているのがプログラミング教育です。
1~4年生まではものの動く仕組みやプログラムの作り方や考え方、5年生ではSDGsをテーマにロボットで世界を救うプロジェクト型学習、6年生ではペッパーを使ったプログラミング学習に取り組みます。
ここで大切にしているのは、考える癖です。うまくいかないときは何度も修正を重ね、原因を模索し、成功体験を積み重ねます。これにより、「答えのないものに対し、自ら問いかけ、考える力」が育まれていきます。
▲2022年度より全学年でiPadを所持し、電子黒板とあわせてICTを使った授業を行っています(相模女子大学小学部:神奈川県相模原市)
英語教育にも力を入れています。1クラスを2つのグループに分けた少人数制で、きめ細かい指導を行っています。低学年はまず英語に慣れ親しみ、中学年までに4技能を身につけ、高学年ではより実践的な英語力の習得を目指します。
アウトプットの場として、英語スピーチコンテスト、外国人とのオンライン英会話レッスン、インドネシアとオーストラリアにある姉妹校の生徒たちとの交流などもあり、英語を使って自分を表現する機会をたくさん設けています。
▲6年生の「探究の時間」。イースター島のモアイ像がテーマで、古代人は巨石をどうやって運んだのか、実際に装置を作って検証します(相模女子大学小学部:神奈川県相模原市)
「探究の時間」は、4年生はクラスごと、5、6年生はゼミ方式で取り組みます。「プラスチックごみ」をテーマにしたある児童は、プラスチックを分解して石油にする会社を訪問し、海洋ゴミが与える生態系への影響や世界の国々が行っている施策について探究し、今後自分たちがどうすべきか話しました。
一人一人の好奇心をベースに人とコミュニケーションを取りながら楽しく深める学び。小学部の子どもたちの目は輝き、いつも笑顔で溢れています。
お話
相模女子大学小学部
校長
川原田 康文先生