かゆみの原因はさまざまです。乾燥が原因の場合がよくあります。
かゆみの原因はアトピー性皮膚炎や湿疹、虫刺されなど色々ありますが、全身のかゆみの原因として多くみられるのが乾燥です。
特に冬は暖房器具の使用から室内が乾燥し、お肌もカサカサになりがちなので、加湿器などで湿度を適切に保つようにしましょう。
入浴も要注意です。熱いお風呂や長風呂、体のゴシゴシ洗いは避け、入浴後はなるべく早く保湿剤を塗りましょう。夏はあせもが原因になることもありますので、こまめに汗を拭きとったり、頻繁にシャワーを浴びて汗を流し、皮膚を清潔に保ってください。
爪が伸びていると皮膚をかいてしまったときに傷つけてしまうので、きちんとお手入れをしてあげることも大切です。
突然の激しいかゆみならじんましんの可能性もあります
じんましんとは皮膚の一部が突然赤くなって盛り上がり、数時間で形態が変わったり消失したりを繰り返す病気です。
原因として食物アレルギーと考えがちですが、ほとんどはそうではありません。お子さんの場合は風邪などの感染症、お腹を壊した、ストレス、寝不足、疲労、環境の変化(入学や転居など)が多いです。皮膚科でかゆみを抑える内服薬(抗ヒスタミン剤)を処方してもらってください。
1週間以内に治ることがほとんどですが、なかにはダラダラ続く慢性じんましんというケースもあります。
その場合は比較的長期に渡って服用する必要がありますが、医師の指導のもとに正しく使えば体に悪い影響を及ぼす心配はありません。
お話を伺ったのは
あおば皮ふ科
院長 湧川 基史 先生
あおば皮ふ科は、一般的な皮膚科治療と共に、レーザーによる美容治療にも定評があります。
皮膚の総合クリニックとして、アトピー性皮膚炎、湿疹、とびひなどに加え、液体窒素を使ったいぼ治療、医療用レーザーを使ったほくろの切除、思春期のお子さんや男性に多いニキビ跡の治療にも対応しています。
女性からの相談が多い脱毛やシミ・しわの改善などの美容治療は、お子さんの治療の付き添いついでに、「じゃあ、やってみようかな」と思えるくらい手軽なもので、痛みもほとんどなく、施術後お化粧ができなかったり、人と会えなかったりというダウンタイムもありません。
皮膚治療に関しては、年齢や生活習慣などで治療法が異なります。患者さんにとってベストな方法を提案し、オリジナルのパンフレットも使って説明します。
お子さんの場合も同様で、たとえば低年齢の子に多い水いぼの摘除にはどうしても痛みを伴いますが、そのまま放置しておくデメリットをきちんと話すと、納得して頑張ってくれます。