【教えてドクター】「息育」と「足育」について知りたい

正しい呼吸と正しい姿勢を知り
きれいな歯並びと健全な体の成長を

「口呼吸」「鼻呼吸」と言う言葉を聞いたことがありますか? 実は呼吸は歯並びと切っても切れない関係があるのです。

人間は鼻で呼吸をしている生き物です。生まれたばかりの赤ちゃんでさえ鼻呼吸をしています。ですが、多くの人は成長するにつれ、「口」で呼吸をするという悪習慣が根付いてしまいます。これは、本来の正しい呼吸ではありません。体に何かしらの不調がある、アレルギー等免疫に関わる病気がある、口や鼻のトラブルがあるといった場合は、その口呼吸が原因になっているかもしれません。

本来、「口」は食物を咀嚼したり飲み込んだり、発音したりする器官です。口呼吸をしていると口が乾燥しやすかったり、虫歯や歯周病の誘発やウイルスが喉につきやすかったり、それがもとで風邪をひきやすくなることにつながります。

また、口呼吸をしていると舌が正しい位置にない「低位舌」の状態になり、上顎が正しく成長せず、歯並びに影響してきます。呼吸を整え健全な成長を促すことは、歯科疾患や歯並びの予防に深く関係するのです。

 

 

そして歯並びは、「歯」や「舌」だけが原因で悪くなるものではありません。意外かもしれませんが「足」も実は原因のひとつなのです。まったく違う役割をしているように見えますが、口の中と密接な関係があるのです。

人間の足は自分の体重を支えて行動するのに必要不可欠の土台です。例えば建物は土台がしっかりしているからこそ上部を支え、全体を安定させることができます。土台が不安定だと、地震が起きればすぐに倒壊してしまうでしょう。人間の体も同様で、土台である足に異常があると体全体に大きな影響が出てしまい、アンバランスな姿勢になってしまうのです。

ですが、正しい足の使い方や姿勢ができていれば、健全な全身の成長や歯並びを目指すことが可能なのです。お子さんの日常生活でのチェックポイントはハイハイをしているとき、膝頭が進行方向に向いているか。また、左右の足の蹴り方に差がないかを見てください。もう歩けるお子さんは、「何もない所でつまずく」「よく転ぶ」「猫背になっていないか」が分かりやすいチェック方法です。

当院では正しい呼吸を知るための「息育」と、足から健康な体ときれいな歯並びを育てる「足育」に力を入れています。まずはお気軽にご相談ください。

お話

ひらの歯科クリニック ひらのベビー&キッズデンタルビタミンママ

ひらの歯科クリニック ひらのベビー&キッズデンタル
院長 平野由香先生

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