子どもの誤飲・誤嚥

緊急時は、医療機関や日本中毒情報センターに 連絡して指示を仰ぎましょう

子どものケガ 病気の対処法葛が谷つばさクリニック 小児科 横浜市都筑区

誤飲とは

「誤飲」は誤って異物を消化管内へ飲み込んでしまうこと、「誤嚥」は気道内に入ってしまうことをいいます。

子どもが口に入れて飲み込んでしまう可能性があるものは直径が約4cm以内。トイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じで、意外に大きいのです。  厚労省の調査(2016年度)によると、最も誤飲事故が多いのは1歳前後の乳幼児で、5歳くらいまでは注意が必要です。

誤飲したものは、たばこ約20%、医薬品・医薬部外品約15%、プラスチック製品10%、食品類8%と多く、そのほかに金属製品や玩具、硬貨、化粧品・洗剤・乾燥剤などがあげられます。

口の中にまだ残っていれば 吐き出させましょう。

明らかに飲み込んでしまった場合は

・ボタンやビーズ、クレヨンのかけらなど、毒性のないものを苦なく飲み込んだ時は、そのまま便として排せつされることが少なくありません。

・電池のように毒性のあるものは、胃の中で電池の内容物が漏れて胃に穴を開けてしまう危険性があるので、すぐに病院に行きましょう。その際、飲み込んだものと同じものがあれば持参しましょう。  下の表は、厚労省が日本小児科学会の監修のもとに出している誤飲の際の対処方法です。

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誤飲したら何でも吐かせる努力をした方がいいのかというとそうでもない場合もあります。

飲み込んだものの成分によっては、吐くことでのどや食道にダメージを与えることがあるからです。病院に行く際は、手や口についた成分を水道水で洗い流しますが、たばこのように水を飲ませてはいけない場合もあるので、注意しましょう。

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誤嚥とは

異物が呼吸器に入ってしまうのが誤嚥です。呼吸ができないくらい苦しそうな際は、すぐに救急車を呼びましょう。到着までの間は、床と平行にしたママの太ももに子どものおなかをのせて、胸より頭が下になるような体勢で背中をたたくなどの処置を取りましょう。

誤飲・誤嚥の際は、保護者が慌てず、子どもを落ち着かせながら、適切に対処することが最も大切です。病院に行く際は、誤飲した物と同じものをなるべく持参しましょう。

お話

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葛が谷つばさクリニック
院長 長田 展明 先生

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