自覚症状があったら問診票をチェック 食生活や生活習慣で症状改善を
胸やけや胸のつかえは 病気のサイン?
胸やけや胸のつかえを感じたり、口の中に酸っぱいものがこみ上げてくるような感覚はありませんか。これらの症状がよく起きたり、ずっと続いたりするようでしたら逆流性食道炎かもしれません。
下の「Fスケール問診票」でチェックしてみてください。総合計が8点以上なら、逆流性食道炎の可能性が高いと考えられます。
食道への胃酸の逆流が原因 女性にも多い
生活用品メーカーのライオンが男女約3万3373名を対象に行った調査によると、逆流性食道炎は20代女性が52%、30代女性が47%と、40代男性の36%や50代男性の33%と比較しても20〜30代の女性に多いことがわかりました。
食道と胃の境目は、飲食時以外は筋肉で閉じられています。しかし食生活の乱れや腹部の圧迫、加齢による筋力の低下などの理由で開き、胃酸が食道に逆流して炎症を起こします。
治療は主に投薬で、プロトンポンプ阻害薬やヒスタミン受容拮抗薬などで胃酸の分泌を抑えます。
消化の良い食事を心掛け お腹を圧迫しないことが大切
逆流性食道炎は食生活や生活習慣の改善で予防できます。食べすぎや飲みすぎに注意しましょう。
脂肪分やたんぱく質の多い食材、香辛料やカフェイン、アルコールの取りすぎも控えましょう。生活習慣で大切なのは、腹圧が上昇すると胃酸が逆流しやすくなるので、お腹をベルトで締め付けたり前かがみの姿勢をとったり、食後すぐ横になるのも避けましょう。
胸やけなどの症状がつらいときは、市販の胃腸薬で症状を抑えることもできます。
監修
葛が谷つばさクリニック
院長 長田 展明先生