「うちの子、本を読まなくて」「どうやったら、本好きになりますか?」など、本を読むことを苦手とするお子さんのお母様からご相談を受けることがあります。
また、国語の成績は読書量と比例するのか? など、ベネッセコーポレーションの興味深い統計データがありますので、そちらもご紹介しながら、私自身が子育てを通じて考える「本を好きになるたった1つの方法」をお話していきたいと思います。
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子どもが本を好きになるたった1つの方法
わが家の2人の子ども達は無類の本好き。どうしてこの様な本が好きになったのか? と考えた時に、思うことはたった1つのことでした。
「母親(もちろん父親でもOK)が子どもと一緒に楽しんで読書をする」
このことに尽きるのではないかと、私は考えます。
実は我が家。幼い時の読み聞かせはもちろんのこと、小学校低学年になるまで読み聞かせをしていたのです。幼稚園の頃には自分で絵本が読めるようになっていたので、読み聞かせは必要ないといえば必要なかったのですが…。
ある時息子が、ページ数の多い本をプレゼントにいただいたことがありました。ぶ厚い本を目の当たりにした息子は、読むのをためらっていました。せっかくいただいた本です。読まないのももったいないし、なによりホーキング博士の本という大変面白そうな本でしたので、私が読んでみたいという気持ちもありました。
息子が自分ひとりで読むにはハードルが高そうですので、毎晩寝る前に少しづつページを決めて、私と一緒に読み進むことにしたのです。これが大変面白い本で、毎晩息子も私もワクワクしながら読み聞かせの時間を楽しみました。
本の分厚さに躊躇していた息子ですが、その本に魅了されて、私に隠れてこっそりと先を読み進んでいたこともありました。
「読むことは楽しいこと」。
そう認識し、それを習慣化させてあげることで、自然と本好きな子どもへ育っていった気がします。
少年ジョージの冒険物語を楽しく読みながら、宇宙の起源、太陽系、ブラックホールなどの最先端の知識が身につく、画期的な作品。…
本好きな息子と国語の成績
そんな本好きな息子。さぞかし国語の成績は良かったのではと思われるかもしれませんが、ジェットコースターのような成績推移をたどっていました。特に苦手なのは物語文。あれだけ本が大好きで、読書も習慣化しており、ありとあらゆるジャンルの物語文を読んでいるはずなのに…。
ある時、塾の先生に国語の成績のことで相談したことがありました。その時先生は、「息子さん、本が好きですか? たまに読書好きなお子さんの中に、物語を独りよがりな解釈で読んで問題を解いてしまい、なかなか国語の成績に結びつかないといったケースがあるのです」とおっしゃいました。そのことをいまでも鮮明に覚えています。
長文読解問題を出す学校も多く、読むことに慣れている方が読解の苦労も少なくメリットは大きい。ですが、読んでいる量と国語の成績との関係は、絶対かといったらそうではなさそうです。入試については、塾でも充分な演習を行っていきますし、息子も、心の成長も伴って少しずつ文章題を解くといったことに慣れていったようです。
また、男の子と女の子の両方の子育てで、やはり女の子の方が心の成長が早いと感じます。だからなのか、逆に娘は安定した国語の成績を保ち続けていました。物語や本を読むことが好きということは変わりませんが、それが成績に結びつくかどうかは、お子さんの資質や性格によるのかもしれません。
読書は、自分には体験しえない世界を見ることが出来たり、静かに文字をよむことで心が落ち着き安定したり、物語に没入してワクワクドキドキした気分になれるもの。
「読書好き=国語の成績が上がる」という考えにとらわれずに、お母様も一緒に本を楽しんで見て下さい。学齢よりも少し背伸びをした本など、お母様と一緒だからこそお子さんも楽しめることもあります。
参考統計データ:ベネッセ教育総合研究所「読書が算数の学力に影響?—読書量と学力の関係を考える」図1 読書量と学力の「変化」の関係
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