6月は多くの私立中学校が学校説明会を開催します。
去年は、コロナの余波もあり、学校説明会も、多くはwebでの参加となりましたが、今年は積極的に対面の説明会に参加したいと思っています。
さて、今回は頌栄女子学院の説明会レポートをお届けします。
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早慶上智大学進学実績トップレベルの頌栄女子学院
都営浅草線高輪台駅を降りてすぐ目の前に赤レンガの建物。白金台駅や五反田駅からも徒歩10分と、交通アクセスは抜群の立地です。
敷地はこぢんまりとしていますが緑豊かで、名門校の雰囲気が漂っています。
学校説明会の定員は360人ですが、毎回すぐに満席になるほど参加希望者が多く、この日も講堂はぎっしり。人気の高さがうかがえます。
はじめに、校長先生から学校の歴史、理念、教育方針、などのお話がありました。
“賛美と奉仕”を軸とした教育理念
頌栄はキリスト教系の女子中、高一貫校です。多くのキリスト教系の学校は外国人宣教師によって設立されたものですが、頌栄は現校長先生の曽祖父、岡見清致氏が創設者であり、日本でも数少ない、日本人によって設立されたキリスト教の学校です。
一貫した女子教育に力を注いでおり、男女それぞれの果たすべき役割を重視し、今後もその方針は変わらないとしています。
校長先生は話し口調などから穏やかな人柄がうかがえ、温かな雰囲気を感じさせる一方で、生活指導面などでは厳しい一面もあり、徹底した子女教育に対して、強い信念をもって取り組んでいらっしゃると感じました。
難関大学への進学実績
頌栄は早慶上智への合格者が多いことで有名ですが、2023年には東大にも5人現役合格するなど実績は上がり続けています。この実績を踏まえ、2024年入試は更に人気が上がると予想されています。
2023年 進学実績(頌栄女子学院配布の資料より)
東大 | 合格者5名(現役) | 入学者 5名(現役) |
早稲田 | 合格者106名(現役) | 入学者 26名(現役) |
慶應 | 合格者124名(現役) | 入学者 49名(現役) |
上智 | 合格者149名(現役) | 入学者 10名(現役) |
合格者と入学者の数に大きな違いがあるのは、同一人物の複数大学、複数学部合格もカウントしているためです。学校としては、入学者数が本当の実績としてとらえることを薦めています。
頌栄高校からのこれらの大学への進学率は、卒業生の50%以上を占めているということで、頌栄のレベルの高さがうかがえます。これほどの実績を出す秘密はどこにあるのでしょう。
学校生活と学習環境
帰国生が多い!
帰国生は在籍生の約22%をしめており、中学1年から高校1年までは5クラス中3クラスが帰国生と一般性の混合クラスになります。(2023年入学生は2クラス)。
混合クラスには13名~17名の帰国生が在籍し、一般性と帰国生の割合はだいたい4:6。全生徒が混合クラスに、卒業までに必ず一度は在籍することになっており、一般性にとっても英語でのコミュニケーションがとても身近になるようです。全体としての英語力が高くなる仕組みがあるわけです。
詰め込みではない学習環境
頌栄では郊外学習や部活動がとても充実していると感じました。毎年のように学校の山荘への郊外宿泊学習があり、のびのびと自然や文化に親しむ活動を楽しめます。軽井沢への英会話研修やイギリス、カナダなど、海外への研修旅行などもあり、豊かな国際感覚を身に着けられる活動はとても魅力的です。
また部活動も盛んで、運動部では弓道部が部員数も多く、全国大会レベルを誇っています。模擬国連部の活動においても帰国生の活躍が目立ち、一般性への良い刺激となっているようです。
しっかりとした学習カリキュラムはあるものの、決して詰め込み、競争ではなく、賛美と奉仕の精神のもと、お互いに高め合い、それぞれが目標を見つけ、自主的に学ぶことを楽しむ環境が整っていると感じました。
説明会の後は、30分~40分程度、決められた教室での自由授業見学もありました。生徒たちは真面目できちんとしている印象ですが、授業は時折笑い声なども起こる和やかな雰囲気でした。
名門校の雰囲気漂うなか、都心にもかかわらず、緑豊かなとても良い環境で学べることはとても魅力的です。さらに大学進学実績の高さを考えると、学校生活全体のバランスがとてもよいと感じました。
こうしたことを踏まえても、2024年もおそらく受験者数は増えると考えられます。
受験日は、2月1日と5日の2日間。本命か、あるいは併願かの選択をまず迫られることになりそうです。
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長女は小学校受験で大学までエスカレーター式の学校へ。次女のプリンは公立小学校生活の6年生。いよいよ受験までのカウントダウンが始まり、エンジン全開!大手S塾に通いながらドタバタの日々を送っています。