塾の先生に聞く「親子で行きたい学校が異なる場合、どうしたらよい?」

横浜・川崎エリアで「中学受験に強い」と定評のある塾の先生方に、中学受験を前に誰もが抱える疑問を、伺いました。

A.
自ら困難を乗り越える力を育むためにもお子さんの意志を尊重しましょう

実際に通うのはお子さんですから、本人の意思を尊重するのがベストです。中高の6年間、誰もがどこかで壁にぶつかります。勉強なのか周囲の環境かは人それぞれですが。もし、親御さんのすすめる学校を選択した場合、「あのとき、自分が行きたかった学校にすれば違ったかも」と、これは必ず考えてしまいます。自分が選んだ学校であれば、誰かのせいにするわけにはいきませんから、なんとか自分で乗り越えようとします。

ただ、場合によっては、志望校が明らかに本人とは合わないだろうというケースがあります。そのときは、親から言うのではなく、塾の先生からさりげなく説得してもらうという形をとるといいと思います。両方の学校に親子で一緒に見学等に行ってみる、というのもいいですね。本人が学校の雰囲気を肌で感じ取る、というのは大切です。

お話を伺った先生

啓進塾 中学受験 塾 神奈川 ビタミンママ啓進塾
塾長 高林 範明 先生
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A.
親御さんの判断を優先してもいい。ただしネガティブな話しはしない

親御さんが見て、わが子にとって本当にいい学校かどうかが大事です。もちろんお子さんの意見に耳を傾け、その判断を信じていいと思えるのであれば、尊重するのもひとつです。ですが、お子さんの判断がどうしても不安なときは話し合いながら、親御さんの望む学校にうまくもっていく方がいいと思います。

志望校を考えるのは3~4年生ごろが一般的です。その時点である程度、お子さんの学力を鑑みながら、この先2~3年頑張れば届くかもしれないというランクの学校から、確実な線までいくつか選ぶと思います。6年生になると現実的なところが見えてきます。その時点でのお子さん、つまり12歳の判断力は大人とは違いますから、親御さんの判断に重きを置いていいと私は思います。

そして話し合うときに気をつけたいのが、ネガティブな話はしないことです。「あの学校は〜〜〜だからやめなさい」という話し方をしてしまうと、必ずもめる原因になります。そうではなく、親御さんのおすすめしたい学校の魅力が伝わるような話し方をすべきです。お子さんが興味をもつようなところを強調しても良いと思います。例えば中学でもサッカーがしたい、というお子さんには「○○中学はこの前の大会でベスト8だよ」など、試合の成績や練習設備面の充実ぶりなど、行きたいと思うようなプラス面をお話ししてみてはいかがでしょうか。

また、親御さんがすすめたい学校に子どもの意識をもっていくのは、塾の先生の仕事でもあると私は思います。塾生一人一人の個性や学力を把握しているでしょうし、有益な情報を提供してくれるはずです。親御さんが知らない一面に気づいていることもあると思います。そこはぜひ、塾を頼ってください。

お話を伺った先生

陽光学院 中学受験 塾 神奈川 ビタミンママ陽光学院
中学受験コース主任 池田 慎哉先生
陽光学院の基本情報、取材記事はこちら▶︎

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