横浜・川崎エリアで「中学受験に強い」と定評のある塾の先生方に、中学受験を前に誰もが抱える疑問を、伺いました。
A.
子どもを信じて待つことも大切温かい目で見守ってあげてください。
思春期や自立反抗期には個人差があるので、一概に何歳になれば大丈夫と無責任なことは言えません。お子さんがご家庭であまり話をしなくなるのには、そもそも語彙力が不足しており、理路整然と話すことができないからというのもあります。そのときに親が「何が言いたいの?」「時間がないから早く説明して」という接し方では、次第に黙る頻度が増えていってしまいます。「待てる親」であることがとても大事で、忙しい毎日でも、ときにはゆっくりと子どもに向き合い、自分の失敗談を話すのもいいでしょう。
勉強に関しては、まったく身が入らないとしたら成績や授業中の様子で分かるので、塾に任せればいいと思います。ただ、目標や計画を立てる手伝いは親がすべきでしょう。あとは子どもを信じ、「あなたならできる」という温かい目で見守り、そっと背中を押してあげてください。
A.
問い詰めても話さなくなるだけ否定しないことが親子の会話のカギ
中学受験を控えると、親御さんはわがこの勉強面で気になることがたくさん出てくるのはお察しします。宿題はちゃんとやっているのか、進捗管理はできているのか、テストの結果はどうだったのかなど、枚挙にいとまがありません。そんな親御さんに私がお伝えしているのは、「お子さんともめてしまう話しは絶対にしないでください」。例えばテストの結果を報告しない場合、それは良くなかったからかもしれません。
そこで無理に「見せなさい」「なんでこんな結果なの」と言ってしまうと、余計に話さなくなってしまいます。学習面で気になることはすべて、塾に相談してください。私はテストの結果と、それに基づく対策など、ご相談を受ければすべてお伝えしています。
親御さんには話さないことでも、私たちには話してくれることも珍しくはありません。塾生と話すときに気をつけているのは「否定しないこと」。宿題をやってこなかったとき、「なぜやってない?」と問うのではなく、「勉強時間はどれぐらい?」「何時から始めている?」といった会話を足がかりにして、宿題をしなかった理由を探ります。普段からそう意識することで、塾生と私たちの信頼貯金ができ、なんでも話してくれるようになります。
話してくれないことに意地になって、問い詰めるようにしてしまうと嫌われポイントが貯まる一方です。話さないのは思春期でもありますし、成長の過程のひとつです。わが子との心の距離が近い親御さんだからこそ、うまく行かない部分もあると思います。たまには一歩引いたところに立ち、冷静になって話してみてはいかがでしょうか。