中学受験をするなら避けては通れない参考書や受験関連本。皆さんはどのように選んでいますか?
今回は、中学受験者数の割合が高い地域・横浜市青葉区の中心的な書店「有隣堂たまプラーザ店」で、数多ある関連書籍のなかから、おすすめや売れ筋、最近の傾向などを伺いました。
中学受験関連本
最近の売れ筋や傾向は?
「中学受験をするご家庭が多い土地柄、近隣には中学校受験塾が多く、通われている塾ですすめられた参考書や関連書籍を取る方が多い印象です」と有隣堂たまプラーザテラス店の本田さん。
各中学受験塾が出版している参考書や問題集は特に人気が高いそう。
「問題集は4教科のほか、漢字や計算に特化したものが人気です。
国語や算数は年間を通して手に取る方が多いですが、理科・社会は秋以降に販売数を伸ばす傾向にあります。
暗記科目での最後の追い込みが合否を分けるポイントなのかもしれません。」
問題集は長く親しまれているスタンダードなものが毎年マイナーチェンジされて発売され、安定した人気があるそう。
「問題集の新規参入は珍しいですが、最近はカリスマ塾講師のほうが監修した問題集や参考書などが、学術書ではなく、いわゆるビジネス誌を出している出版社から発売されることが増えました。
そのため、監修者の名前で購入される方も多い印象です」。
そのほか、時事問題を集めた書籍は10月ごろにその年の出来事が掲載されたものが発売され、有名な中学受験塾や新聞社が発行しているものが売れ筋だといいます。
また、マンガで描かれた日本史・世界史の本や図鑑は人気があり、特にプレゼントとしてクリスマス時期に売り上げが伸びるそう。
「出題頻度が高いのか、日本の歴史のなかでも「平成」を扱った巻を購入される方が多いです」。
中学受験対策は
本の楽しさを知る機会にも
楽しく読めて学習にもつながる児童書や実用書も多く、さまざまなシリーズが発売されているそう。
「入試問題の出題傾向の変化にともない、幅広い知識を得るための書籍を問題集などと合わせて購入される方が増えています。
購入の際には保護者の方だけでご来店されることが多い印象を受けますが、「今どのような本が話題なのか」を書店で見てまわるだけでも、広い意味で受験勉強につながるのではないかと思います。ぜひ、お子様と一緒に足を運んでいただき、一緒に見ていただきたいですね」。
小1からの中学受験準備に
教科書よりもハイレベル 中学受験対策の問題集
教科書よりもレベルの高い内容に取り組む中学受験対策向けの問題集は、長年愛される「定番」が売れ筋。
教科書準拠のものとは違い、中学受験向けの問題集には、”ハイレベル”、”ハイグレード”などの表現がタイトルに使用されている問題集が多いです。
小1~小6までそろうもの、一般的に中学受験対策がスタートする小4からが対象になっているものなどさまざまです。
図鑑はいつの時代でも不動の人気があります。危惧生物や深海生物など、大人から見ると一風変わったテーマのものが子どもたちの興味を引くようです。
小学校の図鑑NEO 深海生物
2,200円/小学館
日本史探検コナン 全12巻セット 青山剛昌・原著 12,936円/小学館
絵で見る”学校見学”
趣向を変えて、イラストで名門校めぐり
最近の話題が入試に頻出傾向!「今」を知るためにおさえておきたい本▶︎つづく
お話を伺ったのは
有隣堂たまプラーザテラス店1階 小学生参考書担当 本田律子さん
有隣堂たまプラーザテラス店
子どもから大人まで楽しめる、豊富なジャンルの書籍、雑誌などがそろう地域最大級の書店。
文房具や雑貨、ギフトなども充実しています。
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