時間がたっぷりある夏休み、家族で旅行に出かけた方も多いのではないでしょうか。実体験を通した学びは、旅行ならではの醍醐味ですよね。わが家は今年、家族5人で北海道の網走~釧路に行ってきました。北海道の自然・歴史・文化を満喫した旅行の様子を全編・後編の2回にわたって紹介します。
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北海道開拓の歴史とオホーツク海の自然美に触れる
旅行初日、北海道の女満別空港からレンタカーを借り、まず向かったのは「博物館網走監獄」。博物館に向かう車中からは、のんびりくつろぐ牛の群れや黄金色の小麦畑が広がり、「教科書で読んだ通りだね!」と、ヒラメと感激しました。どんなに写真や動画の性能が上がっても、やはり目の前の実物にはかないません。きらきらした目で北海道の風景を眺めるヒラメを見ていると、教科書や参考書だけでは得ることができない知識を、この北海道旅行でたくさん心に刻んでほしい。そう思いました。
「博物館網走監獄」は実際に受刑者を収容していた「網走刑務所」の建造物をそのまま利用し、しかも蝋人形で当時の様子を再現しているため、とてもリアリティのある展示になっています。刑務所内の生活だけではなく、なぜ明治時代というタイミングで網走に刑務所が設置されたのか、歴史的背景やそれに伴う受刑者たちの苦悩なども、映像を交えた展示で分かりやすく説明されていました。歴史は1つの事実でも、立場が変わると全く違う形に見えます。今回、北海道開拓の光と影を知ることで、ヒラメがそんな歴史の奥深さを感じながら社会の勉強と向き合ってくれたら嬉しいなと思いました。
次に訪れた「オホーツク流氷館」で、子供たちが真っ先に向かったのは流氷ソフトクリーム!オホーツク海の塩がかかった、甘じょっぱい味がたまりませんでした。「美味しいね」「ほんとに塩味!」とソフトクリームを楽しんだ後、展示フロアに向かいました。
一番印象に残った展示は、なんといっても「流氷体感テラス」です。マイナス15℃の室内には、オホーツク海から運ばれた本物の流氷が展示されており、実際に触れることができました。さらに、入口で配られた濡れタオルをぶんぶん振り回し、凍らせる実験を楽しめます。あちこちで子どもたちの「凍った!」「さむーい!」という元気な声が聞こえてきました。
ただ、いくら楽しいといっても室内は氷点下。防寒着の貸し出しはありますが、それでもせいぜい数分が限度です。芯まで冷え切った私は、子どもたちを残して早々に退出しました。このテラス、とっても面白いので、網走に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
中学受験が終わると、大体の皆さま、家族で”受験お疲れ様の旅“に出られますね。 わが家も然り。いろいろなことを我慢し、辛い時間も乗り越えた今、この数年間の疲れを思いっきり癒したいところ。と言っても、親子で頑張った日々はとても充実していた[…]
天気は残念だったけど…自然の神秘を体感
2日目の宿泊地は、釧路です。1日目は早朝から飛行機に乗って歩き回ったので、今日は、いくつかの湖を経由しながらのんびり向かうことにしました。
ところでみなさん、家族旅行の計画はどなたが立てているでしょうか。わが家の場合はほぼ100%、私です。夫があまり旅行に興味がないことを幸いに、子どもたちが楽しみながら勉強できるスポットを勝手に選び、計画を立てています。今回の場合だと、1日目は室内で学ぶ博物館と流氷館だったので、2日目には自然を満喫できるスポットを組み込みました。自然、歴史、文化、科学など、いろいろな分野にまたがり、まんべんなく学べる工程にするのが子どもたちを飽きさせない、私なりのポイントです。3日目には釧路湿原でのカヌー体験を予約済みなのですが、それはまた後編で。
さて、2日目のはじめに到着したのは、阿寒国立公園内に位置する屈斜路湖。
晴れていれば全景が一望できるという美幌峠に立ち寄りましたが、残念ながら霧が出てしまい、湖の中央に浮かぶ中島がぼんやり見える程度でした。
残念ではありますが、山の天気は変わりやすいもの。一方の子どもたちは、虫を見つけたり、石を積み上げたり、ソフトクリームを食べたりと、十分満喫しているようでした。子どもって、どこででも楽しめるものですね。
次の目的地の硫黄山は、現在も地熱活動を続けている高さ約500mの火山です。近づくにつれ、硫黄の匂いが強くなり、駐車場に入る頃には、すっかり車中に充満していました。
匂いに敏感なヒラメに「辛かったら、車で待っていてもいいよ」と声をかけたのですが「大丈夫!」と返ってきたので、口を覆いながら一緒に噴煙が上がっている場所を目指しました。噴気孔まであと数mというところで、サンゴとヒラメが「もう無理~!」と脱落。ウミ、夫、私の3人で進み、噴気孔を間近で観察しました。ぐつぐつと煮えたぎるような様子と、吹き出す煙。自然の力強さと神秘がひしひしと伝わってくる光景でした。
続いて向かったのは、この日2つめの湖、摩周湖です。
晴れていれば「摩周ブルー」と呼ばれる美しい湖面が見えるらしいのですが、あいにくの霧。摩周湖を眺めるのもそこそこに、子供達は鬼ごっこを始めてしまい、親としてはちょっとがっかり…。天気ばかりは、思い通りにはいかないものです。
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私たちが摩周湖を眺めた「摩周湖カムイテラス」は、屋上の展望台の他に、カフェやお土産ショップも充実。子どもたちと、有名な「まりも」や鳥の「シマエナガ」グッズで盛り上がりました。
改めて考えると、お土産ショップはその地方の特徴がぎゅっと詰まった場所だと感じます。博物館などの文化施設を訪れることも大切ですが、お土産を眺めて楽しむことも、十分立派な学習ですね。
たとえば、お土産コーナーには「摩周湖の霧」という缶詰が売られていました。
調べたところ、摩周湖は透明度が高いことで有名である一方、なんと1年のうち100日以上も霧が発生する湖だそうです。どうして霧が発生するのか?霧ってそもそもなんだっけ?そんな疑問のきっかけにもなる、素敵なお土産です。
ちなみに、ウミは緑の丸いフォルムがかわいい「まりも羊羹」を購入していました。その土地ならではのお菓子って、美味しい上に強く記憶にも残る、子どもにとってはなんとも嬉しいお土産ですね。
摩周湖を後にした私たちは、そのまま釧路へ。無事ホテルに着いた後は、釧路港を眺めながら、2日目の夜を迎えました。
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