中学受験生にとって、「魔の月」と呼ばれる10月・11月は、親も子どもも、精神的・体力的に追い込まれる時期です。
わが子が受験生だった頃には「魔の月」と呼ばれる表現は巷にはありませんでしたが、今振り返るとあの頃は本当に「魔の月」だったと感じます。特に秋以降からお正月明けの1月校の受験まで、この苦しい時期が続きました。
中学受験における、最大の難所であるこの時期をどのように乗り越えたのか、今回はわが家での体験談を交えながらお伝えしていきたいと思います。同じ状況で悩んでいる方の少しでも参考になれば嬉しいです。
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中学受験のサポート疲れに注意!
結論から申し上げると、親が伴走に疲れ切ってしまう時期でもあるため、まずは親自身がしっかりと休養をとることです。睡眠をしっかりとり、おいしいものを食べて心身をリフレッシュすることが、結果としてお子さんの良いサポートにつながります。
お子さんが6年生になって、塾の勉強がさらに難しくなったと感じていることと思います。加えて、夏休みには、「夏を制す者が受験を制す」という言葉のもと、夏期講習が始まり、気合を入れて取り組まれたのではないでしょうか?
その後も模試が続き、さらに志望校の過去問対策のサポートに追われる日々ですよね。
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みなさんは、仕事や家事と両立し、心身の限界を感じながらも、大切なお子さんのために、ここまで頑張ってサポートをしてこられたと思います。私自身も、そんな日々の中で、何度も心の余裕を失いかけたことがありました。特に、息子が思うような成績を取れず、むしろ下降しているように感じた時期には、焦りや不安がつのり、つい子どもに心無い言葉を言いかけたこともありました。
しかし、そんな時こそ「ここで私の言葉で子どもの努力を無駄にしてしまってはダメだ」と思いなおし、なんとか踏みとどまることができました。親に余裕がなくなると、子どもの良い面を見逃しがちになり、前向きにサポートできなくなります。だからこそ、先ずは自分自身が精神的な余裕を持つことが大切です。
リフレッシュの方法には個人差がありますが、私はまずは睡眠をしっかりとりました。また、夫に協力をお願いし、下の子の面倒を見てもらったり、息子が塾に行っている時間に自分の好きなことをしたりして、気分転換を図りました。
このようにして、少しずつ心の余裕を取り戻すことで、再び前向きな気持ちで子どもに向き合うことができたのです。
子どもの成績が伸びない時期をどう乗り越えるのか
さて、当本人の息子。中学受験の秋の模試では成績が伸び悩み、塾のクラスも徐々に下がってしまい、本人も大きなショックを受けていました。
特に、冬期講習や正月特訓では、どれだけ頑張っても成果が出せず、子どもはもちろん親までも、心が折れそうな時期が続きました。それでも「受験は親のサポートがカギ」と自分に言い聞かせて、平静を保ちながら日々を過ごすように心がけました。
「受験生は、試験直前まで成績が伸びる」とよく言われますが、これは本当にその通りでした。
冬期講習を終え、1月校の受験を乗り越えた頃から、息子は実力を発揮し始め、ようやく手応えを感じるようになりました。今思えば、ちょうど良いタイミングで中学入試の本番を迎えることができたのかもしれません。
成績が伸び悩む時期、焦りやプレッシャーは禁物です。親が子どもに「こんな問題がどうしてできないの?」などという焦燥感をあおる声掛けは、かえって逆効果です。この時期こそ、親は冷静に、子どもの不安を和らげながらサポートすることが大切です。
くり返しになりますが、親自身が心身ともに余裕を持たなければ、子どもを健全に支えることはできません。中学受験の追い込みの時期こそ、親も休息を取り、落ち着いて子どもを見守る心構えが必要です。
これからの最終章に向けて、心身の準備を整えて伴走していきましょう!
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バドコ @badoko777
御三家中高一貫男子校出身、東大理系の運動神経がちょっぴり鈍い長男と有名大学附属在籍ののんびり屋の長女の母。幼・小・中・大学受験を伴走してきました。たくさんの失敗や経験談を少しでも皆様のお役に立てればと思っています。
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