ゲーム機に加えスマホやタブレットなど、いろいろな機器でゲームを楽しめる時代になりました。中学受験生のいる家庭にとっては「ゲームばかりで勉強しない」「ゲームの時間を守らない」など、トラブルの種になりがちな存在ですが、全面的に禁止にしてしまうと、子どもからの強い反発を招き、かえって事態を悪化させてしまう危険もあるため、対応は慎重にならざるを得ません。
そんなゲームとの付き合い方について、わが家の例を紹介します。
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まずはここから!親子で納得するルールづくり
現在、わが家はゲームを禁止にしていません。また、この先も禁止にする予定はありません。実際、2022年に受験したウミは、入試当日もゲームをしていたくらいです。ヒラメも同様に、ゲームについては、本人に判断を任せていくつもりです。
ただ、まだ小学生ですので、全てが本人任せではありません。どのご家庭でも決めていると思いますが、ゲームをするにあたって、ルール作りは必須です。そのルールを決める上で、わが家は次の3つをヒラメと共通認識として持っています。
- 親子で話し合い、双方が納得のできるルールを決めること
- ルールはいつでも変更できること
- ルールを変更する時は、親子で話し合いの上、双方が納得して変更すること
そして、話し合いの結果、現在のわが家のゲームに関するルールは次の2つになっています。ヒラメはウミと一緒にゲームで遊ぶため、ルールを決める話し合いにはウミも参加し、私を加えた3人で決めました。
- ゲーム機のゲームは30分/日
- PCのゲームは45分/日(月~土)、90分/日(日のみ)
ルールを破った時のペナルティは特に決めていません。破るということは、ルール設定が現状に合っていないというだけなので、本人を責めるのではなく、ルールのほうを見直します。今までに何度かルール時間の見直しはしましたが、直近1年くらいは変更していないと思います。
大切なのはルールを「守る」ことではなく、必要に応じて「見直す」こと
ルールを決めたら終わりではありません。むしろ、ようやくスタートライン。本番はここからです。なぜなら、難しいのはルールを運用していく段階だからです。
まず、ルールを決めてすぐの頃は、必ず紙に書いて見えやすいところに貼ります。これは「言った言わない論争」を避けるためと、ルールを浸透させるためです。さらに、時間を計れるタイマーをゲーム機やPCと近い場所に置いておき、サッと取り出せるようにします。わが家にはタイマーがリビングとダイニングに合わせて6個置いてあり、「誰かが使っているから計れない」という状態が起きないようにしています。
また、親としては子どもがきちんと時間を計っているのか気になりますが、見張ったり、口を出したり、証拠を出させたりはせず、子どもに任せます。子どもと一緒に決めたルールを運用するためには、信頼が大切だからです。「親が信頼して任せてくれている」と実感できれば、子どもは自分で管理する必要性を感じ、当事者意識を持ちやすくなります。
ヒラメがゲームで遊ぶようになってから数年が経った現在の状況を一言でいうと、「すっかり落ち着いた」というところでしょうか。ルールが定着したため、ルールを書いた紙は壁からはがしていますし、特にトラブルもないため、最近は話し合い自体をしていません。
どうしてそうなったのか、改めて振り返ると、ヒラメ自身が成長してより理性が働くようになったことと、ゲーム以外に興味が広がったことに加え、根気強く話し合いとルールの見直しを重ねてきたことが、大きかったと思います。
低学年の頃は、「もっとゲームがしたい」としばしば要求されましたが、その度に「今のヒラメにとって適正なゲーム時間ってどれくらいだと思う?」「それはどうして?」と、とことんヒラメの考えを問う場を設けてきました。表面的な話し合いで結論を急ぐのではなく、ヒラメの深い考えを聞きだすことで、納得感のあるルール作りを続けてこられたのだと思います。
子どもの性格によって、時には難しい対応が迫られるゲーム。ヒラメのようにうまくいく例ばかりではないと思います。親子の衝突が続くと、疲れてしまうかもしれませんが、子どもととことん話し合うきっかけのひとつだと前向きにとらえてみてはいかがでしょうか。
「そんなことを考えていたの?」という新たな気づきがあるかもしれません。
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