中学受験という長い道のりの終着点が見えてくる冬。
各ご家庭にそれぞれドラマがあると思いますが、私にとってこの時期は、今思い返しても胸がぎゅっと締め付けられるような、言いようのない重圧と向き合う季節でした。
特に世の中が華やぐ年末年始。わが家の息子はどれだけ努力しても成績が伸び悩み、冬期講習で日々行われるテストでも思うような結果が出せず、「なぜ、ここまでやっているのに、うちの子は伸びてこないのだろう?」と、自問自答し、息子が寝てから深夜に夫婦で涙を流したことも、一度や二度ではありません。
今回は、そんな迷路の中にいた私たちが、冬の終わりに見つけた「ひとつの真実」をお話したいと思います。
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努力が壁に阻まれた冬の「号泣会議」
「あんなに頑張っているのだから…」そう願う親の気持ちとは裏腹に、当時の状況はなかなか厳しいものでした。
特に堪えたのは、志望校別特訓で、どれだけ努力を重ねても思うような手応えが得られなかったことです。努力と結果が結びつかない苦しさは、まさに孤独との戦いでした。
息子の前では「大丈夫、きっと大丈夫だよ」と、自分に言い聞かせるように前向きな言葉をかけ、平静を装っていました。
その分、胸の奥に抱え込んでいた不安が、夜になると一気にあふれ出してしまい、深夜息子が寝静まってから夫と二人で泣きながら今後の戦略を話し合う「号泣会議」が毎晩のように開催されました。
「併願校を変えるべきか?」
「成績が伸びてこない原因はなに?」
「もう時間がない…」
どれだけ話し合っても答えは出ず、静かなリビングには、鼻をかんだティッシュの山だけが、積みあがっていきました。
思い出しても胸が痛むあの頃。けれど、泣きたくなるほど必死だったあの日々は、今振り返ると「親としての覚悟」を固めるために、避けては通れない時間だったのではないかと思います。

早いもので、今回の投稿が今年最後のブログとなりました。1年間拙い私の文章をお読みくださったみなさま、本当にありがとうございました。来年も、ほんの少しでもお役に立てるようなことを発信していきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたし[…]
直前期に少しずつ見え始めた「伸び」
成績がなかなか思うように伸びない時期でも、私はひとつだけ頑なに守っていたことがあります。それは、「息子の前では、絶対にネガティブな言葉を口にしない」ということです。
号泣会議で泣きすぎて、翌朝まぶたが腫れていても、息子にはいつも通りに接していました。それが正しかったのかはわかりませんが、親の不安に引きずられることはなく、息子は大きく心を乱すことはありませんでした。息子は不安や迷いを抱えながらも、胸の奥で静かだけれど熱い火を灯し続けていたように思います。
そして迎えた1月中旬。それまで見えにくかった努力の成果が、少しずつ形になって現れ始めたのです。
解ける問題が増え、問題を解くスピードが安定し、顔つきが少しだけ大人びて見えるようになったあの日。あれは奇跡ではなく、地道な努力の積み重ねが、土の中で根を張り、ようやく地上に顔を出した瞬間でした。
「子どもは、本番直前まで本当に伸びる。」
私はこの受験を通して、その事実を身をもって知りました。
直前期は、親にとっても子どもにとっても、最も辛く不安で心が押しつぶされてしまう時期なのかもしれません。でも、この冬に流した親の涙も、子どもの粘り強い努力も、決して無駄にはなりません。
どこかできっと大輪の花を咲かせることができるでしょう。
中学入試に限らず、受験というものは、家族の絆が試される場面でもあります。あの「号泣会議」があったからこそ、私たちは家族としてひとつになれたのだと感じています。今、もし不安で立ち止まりそうな方がいらしたら、この私の経験が、そっと寄り添う小さなお守り代わりになれば、これほど嬉しいことはありません。


開成中高卒・東京大学理科Ⅰ類に現役合格した、ちょっぴり運動が苦手な息子の母です。小・中・大学受験を親子で乗り越える中で、数えきれない程の試行錯誤と失敗を経験しました。そんなリアルな体験談が、少しでも皆様の参考になれば嬉しいです!
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