今年も残すところあと数日。先の見えない コロナ禍というトンネルをずっと走り続けているせいか、時間は進んでいないような感覚なのに、2022年ももう終わろうとしています。我が家の受験生活もまだまだ手探り。
そんな中、日能研の「学ぶチカラテスト」という無料のテストがあることを知り、12月初旬に受験してみました。
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日能研「学ぶチカラテスト」
このテストは小学2年から5年生までが対象で、日能研に通っていなくても無料で受けられます。
「公平性、平等性を超える、新たな価値をもったテスト」として定期的に開催されており、「学力」を、単なる知識だけではなく、〈知識・技術〉〈運用力〉に加え、〈私力(わたしりょく)〉という3つの要素を明確にしていくのが目的。
この“私力(わたしりょく)”とは、知識や技術の運用を自ら推進したり、仲間とつながって推進したりしながら、自ら考え判断し、表現し続けようとする力、とのこと。
言わんとすることはなんとなくわかります。では、それを「テスト」という形でどのように測っていくのでしょうか?
今回受けたテストの内容は以下の通りでした。
- 国語(40分)
「冬の俳句コンテスト」についてお友達同士が話している会話文
農林水産省の職員が配信しているYouTubeの内容について
- 算数(40分)
計算問題・分配法則・面積・カレンダー 他
- 総合(40分)
身近なくらしの中から常識問題(公共施設や設備)
身近な社会問題(ゴミや交通安全について)
記述問題
社会を理解し、さまざまな状況の中で「考える力」を身につけるテスト
国語、算数の難易度はそれほど高くなく、プリンはどちらも80%以上正解の結果でした。ただ、総合問題は、普段の授業ではなかなか習わない身近な社会問題について、記述で答える問題だったのでかなり戸惑ったようです。
そして、このテストの大きな特徴として挙げられるのが、テスト結果を踏まえた「ルーブリック評価」。これは何らかの課題や活動を行っている中で、結果だけでなくその途中段階(プロセス)を評価するときに用いられる評価基準の一つです。
子どもの学びを〇✕だけで評価するのではなく、「熟達段階」を設定して、それぞれの項目で具体的な活動の様子を文章で示し、どの段階に達しているかを評価。日能研では記述問題の評価にこの「ルーブリック評価」を取り入れています。例えば、
より良い町作り問題について
・・・解答内容レベル4
・・・表記レベル2
と現段階の学びのレベルを数字で可視化できるようにしています。
はじめて目にする評価方法だったので、送られてきた結果をどのように受け止め、生かしていくべきかがまだよくわからないのが正直なところなのですが、総合問題の内容については、社会の抱える課題について考える機会を与え、問題提起をしているという点で、実は教育において最も重要なのではないかと思いました。
今後中学受験においても、想像力、発想力などを重要視する傾向が強くなっていくのであれば、今回のテストのような総合問題に対応できる力を磨くことが必要になってくるかもしれません。そしてそれは塾ではなく、家庭教育の中で自然と身に着けさせることが理想だと言えます。
日能研の“学ぶチカラテスト”を通して、プリンは国語、算数で少し自信をつけ、親の私は、また新たな課題に目を向けることとなりました。塾の問題の復習に追われ、知識を詰め込んでいる日々ですが、こうした何かのきっかけでいったん冷静に客観的に子どもの教育について考える機会を得られたことは大きな収穫でした。
最後に、本年も我が家のドタバタ受験記にお付き合いいただき、ありがとうございました。
来年はいよいよ6年生となり、切羽詰まった日々を送ることになると思いますが、同じように中学受験を頑張っている方たちと共に、苦しさ、楽しさを共有していければと思います。来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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長女は小学校受験で大学までエスカレーター式の学校へ。次女のプリンは公立小学校生活の6年生。いよいよ受験までのカウントダウンが始まり、エンジン全開!大手S塾に通いながらドタバタの日々を送っています。
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