昨年の夏、「中学受験に役立つ家族旅行」を書かせていただきました。
中学受験に役立つ鉄道旅行 もうすぐ夏休み。コロナ禍で家族旅行を控えられていた方も、今年は海に山にと計画を立てていらっしゃるご家庭も多いと思います。家族での旅行を楽しいものだけではなく、中学受験に役立つものにしたいと思いませんか？楽しい旅行[…]
ですが、なかなか遠出はできない週末や短いお休み期間でも子どもの心に残る体験学習をさせてあげたいと思われている親御さんも多いと思います。
そこで、我が家が実際子どもたちと「旅育」した場所、なかでも関東圏で行きやすいプランなど、その内容を交えながら紹介していきたいと思います。
皆さまの「旅育」のヒントになれば嬉しいです。
ビタミンママでは、中学受験ママの奮闘ブログ「一輝一憂」で、中学体験記を書いてくれるママライターを募集しています。皆様の現役・過去の体験談をビタママONLINEで発信してみませんか？
オススメの旅育 神奈川編
鎌倉
言わずと知れた神奈川県を代表する歴史スポット。鎌倉幕府があった場所として、数多くの歴史的な史跡があります。
鶴岡八幡宮は、源氏ゆかりの神社であり、名だたる武将たちも訪れた地です。鎌倉3代将軍が公暁によって暗殺された舞台でもありますが、その公暁が隠れ潜んでいた大イチョウの木（2010年に倒木）も子どもと一緒に見ておきたいですね。
秋には流鏑馬（やぶさめ）の神事があり、走る馬から的を射る姿は勇ましく、日本文化を身をもって感じることができます。
また、鎌倉の中央を貫く若宮大路、物資運搬や人の往来のために山を切り開いて作った切通、「いざ、鎌倉へ」という号令とともに御家人たちが駆け付けた鎌倉へ通じる鎌倉街道なども要チェックですね。
京浜工業地帯
京浜工業地帯を体感したい場合は、工場の夜景を見学するツアーがあります。海から京浜工業地帯の様子が眺められるナイトクルーズでは、立ち並ぶ石油タンク、火力発電所の水蒸気、さまざまな建物・構造物の光景などを目にし、日本の4大工業地帯の1つ京浜工業地帯の圧倒的なスケールの大きさを感じることは間違いないでしょう。
川崎マリエンという施設からも、工場地帯の他、羽田空港や、運が良ければ富士山も見えるようです。こちらは、バスや車で手軽に行くことが出来るようです。
東京・日本橋
今昔の交通の起点となる場所で、中学入試ではよく登場する場所です。普段は何気なく通り過ぎる場所かもしれませんが、一度立ち止まってゆっくり散策されることをオススメします。
東京駅からは、新幹線や地下鉄、在来線など多くの鉄道が走っており、それがどのように走っていて、東京の人の流れや物の流れを作り上げているのか。そんなところにポイントを置いて鉄道に乗るのも楽しいです。
また、日本橋を起点とする五街道（東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道）は、必ず覚えておきたいですね。2里以内にある江戸の玄関口の四宿（ししゅく。千住宿、板橋宿、内藤新宿、品川宿）は、街道とともに位置を確認しておきましょう。
「ライオン像のある百貨店はどこ？」や「日本橋がかかる川の名称は？」など、なかなか面白い問題ですよね。まるでクイズのような問題です。この様にクイズを楽しむようにして、身近な東京を感じて欲しいです。
上野
開成中を受験するなら、一度は訪れてみたいスポットです。学校の近隣ということもあり、多くの歴史を感じられるこの地について出題されることが多いのだと思います。
天海の助言によって3代将軍徳川家光によって建てられた上野寛永寺。江戸城の鬼門に位置し、江戸城を守っていると言われています。また、不忍池は琵琶湖に見立てられていて、平安京の鬼門が比叡山延暦寺と琵琶湖に守られているように、江戸城も寛永寺と不忍池に守られているというようにしたと言われています。そんな寛永寺も、幕末の戊辰戦争で旧幕府軍の彰義隊と新政府軍の戦いで消失しており、今では寛永寺は規模が小さくなっています。
国立西洋美術館、国立博物館など興味深い施設もたくさんある上野。銀座線などを利用して、散策すると面白いかもしれませんね。
まとめ
私なりのオススメスポットを紹介しましたが、どこの私立中学でも「身近なことに気が付き観察する力」を問われている気がします。いつも私たちの身の回りに当たり前にある鉄道や街などは、昔からの歴史の上に成り立ってそこに存在しています。古人の知恵や暮らし、また日本の産業のスケール感に思いを馳せながら、子どもたちを身近な街へ連れ出して、この春は体験学習をしてみませんか？
安藤広重の東海道五十三次はチェックしておきたいですね。
江戸と京都を結ぶ東海道の53駅に、日本橋と京都三条大橋を加えた55図揃いのシリーズ。明快な色の対比とユーモアあふれる人物…
続きを読みたい方はここをブックマーク！過去記事から最新記事まで一挙公開中です！
