確かな学力と豊かな人間性を育てる教育。社会に貢献する自立した女性を輩出する

大妻多摩中学高等学校:東京都多摩市

大妻多摩のシンボルと言えば、正門から校舎へと続くけやきの並木道「学園通り」。この並木道を通り、四季折々の趣や友だちとの会話を楽しみながら登校するのは、大妻多摩中学高等学校の生徒たちです。今回は、学校が大切にしていることや取り組みなど、ビタミンママが校長先生にお話を伺いました。

「Tsumatama SGL」に基づく学びで
生徒の夢や希望をサポート

「わたしの力を、未来のために」というスローガンのもと、「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」を教育理念に掲げる大妻多摩中学高等学校(以下、大妻多摩)。Science(理数)、Global (国際)、Liberal Arts(教養)を柱とする独自の教育プログラム「Tsumatama SGL」を通して、未来社会をしなやかに生き抜く女性を育てています。

Science では科学的探究心や論理的思考力を養います。数学は自分で問題を作る「作問グランプリ」や計算力を鍛える「計算マラソン」、理科は1人1台の顕微鏡を使ったアサリの解剖や自然豊かなキャンパスを生かしたフィールドワークなど、好奇心をくすぐる学びが満載です。Global は「読む、書く、話す、聞く」の英語4技能を伸ばし、国際感覚を身につけることが目標です。まず「音で概要把握」、次に「音と文字の一致」、そして「読む」というように、学習の焦点を変えて同じテキストを5回繰り返す「5ラウンド制の授業」を実施。子どもが言語を覚えるように、自然な流れで英語を習得します。

中2全員が参加する海外研修「グローバル・キャリア・フィールドワーク」は4泊6日でオーストラリアへ
大妻多摩中学高等学校:東京都多摩市

外部講師による講座が多いことも特長です。中3の「環境問題ワークショップ」は夏休みに行う3日間のプログラムです。高大連携協定を結んでいる東京薬科大学の教授による講座では「生命科学分野からの環境問題へのアプローチ」と題して、バイオマスエネルギーをはじめとする生物による環境修復について講義を聞き、その後、グループディスカッションや環境問題にどのように関わっていくべきかの発表を通して、より学びを深めました。

中3全員が参加する「環境問題ワークショップ」では、「地球温暖化」をテーマに4つの講座が行われます
大妻多摩中学高等学校:東京都多摩市

好きなことを突き詰めることで
視野を広げ、さらに成長する

大妻多摩では外部団体が主催するコンテストやコンクールへの挑戦を後押ししています。校内の至る所にポスターが貼られていて、生徒たちは自主的に参加し、賞を獲得したり、さらなる高みを目指したり。こうした活動は学校行事や校内の自治活動の活性化にもつながり、2022年7月、生徒からの呼びかけで生徒会主催の学校説明会を初開催しました。「人には『やらなくてはいけないこと』と『やりたいこと』があります。本校で『やりたいこと』を見つけて追求し、自分の世界を広げてください(校長・熊谷昌子先生)」。

理科実験室は化学と生物用に4室、物理用に1室あり、それぞれ充実した実験器具を備えています
大妻多摩中学高等学校:東京都多摩市

ビタミンママ編集部の注目ポイント

「学習習慣の確立」を目指すさまざまな取り組み

希望制の補講や各種講座、図書館上階の自習スペース(全200席)、廊下には各種検定の過去問題コーナーなど、多様なアプローチで一人一人の自学自習をサポートしています。2022年度から始まった「放課後自習室システム」は(株)トモノカイと連携した自立学習支援システムで、友だち同士で教え合いながら勉強する「話せる自習室」と、静かに勉強したい人向けの「静かな自習室」を用意し、分からないところがあると常駐する4人の大学生に質問をすることができます。利用時間は19時までで、部活動終了後に、その日に出された宿題を済ませにやってくる生徒や、予習復習をしてから下校する生徒もいます。

大妻多摩中学高等学校:東京都多摩市

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お話を伺ったのは

大妻多摩中学高等学校校長 熊谷昌子先生