小さい学校にたくさん詰まっている、学ぶことの楽しさを知るカリキュラム

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校:東京都多摩市

2022年から、グラウンドを全面人工芝にリニューアルした多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校。水捌けがよく、雨が降った直後でも使用できます。天気が良い日には昼休みになると、歓声を上げて遊ぶ姿が見られます。今回は、学校が大切にしていることや取り組みなど、ビタミンママが校長先生にお話を伺いました。

東京都の私立中学校で1番小さい学校
先生と生徒の距離の近さが自慢

2022年に創立35周年を迎える多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校は、1学年120名という東京都内の私立中学で最も小さな共学校です。先生と生徒の距離が近く、校内の至る所で談笑したり、学習や進路の相談をしたりするシーンが日常的に見られます。

自然が豊かな多摩地区にある校舎では、年間100を超える実験・実習を行っています。入学直後の実習では、学校の裏にある土手の植物を採取して顕微鏡で観察するところからスタート。このほか、校内で捕まえた昆虫を標本にしたり、学校がある多摩市と連携して地域創生を行ったりと、さまざまな体験型学習を取り入れています。

化学や物理、生物の授業では、中1から年間100を超える実験・実習を行い興味・関心を育てます
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校:東京都多摩市

中学で基礎学習をしっかり
高校で探究学習に取り組む

多摩大聖ヶ丘といえば「A知探Q(えいちたんきゅう)の夏」というカリキュラムを行っていることも特長です。夏休みを使って教科にこだわらず、先生方の得意分野をフルに活かして行う探究学習です。英語でラインスタンプを作る講座や1年間かけてカンボジアの現状と課題について学び、実際に現地訪問をする「カンボジアスタディツアー(※コロナ禍で休講)」など、さまざまな人気の講座が並びます。

この「A知探Qの夏」で探究学習の基礎を身につけた高1~2は2022年度から毎週水曜日の午後、正課として探究に取り組んでいます。

ネイティブの先生から学ぶ中3の英語。クイズ形式のゲームを取り入れるなど楽しく取り組みます
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校:東京都多摩市

「多摩市が抱える課題に目を向け、少人数のゼミ形式で、市役所や地域の方々の協力も得ながら解決していきます。教員から生徒への一方通行的な教育ではなく、学校は生徒たちが自ら考えて新しい道標を作る場所であるべきと考えています。中学で基礎学習をしっかり行い、高校で主体的に学ぶ力を育てる。それが多摩大聖ヶ丘の教育です(校長・石飛一吉先生)」。

高1~2以外は、水曜日は4時間授業となりましたが、セルフスタディールームを設け、自習できる環境を整えました。また、大学生のチューターが常駐し、わからないところはいつでも聞きに行くことができます。「多摩大聖ヶ丘は、これからもしなやかに変化し続けます」。

48席ある図書室内の自習スペースは、受験勉強や日々の復習などに取り組む生徒が席を埋めます
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校:東京都多摩市

ビタミンママ編集部の注目ポイント

思春期のわが子の悩みについて校長がアドバイス
保護者のための学び場「聖塾(ひじりラボ)」が好評

石飛一吉先生が校長に就任して以来、キャッチフレーズとして掲げてきた「しなやかに変化し続ける学校」。これを実現するためには生徒や教員だけでなく、保護者の理解と協力も必要と石飛校長。そこで実施しているのが、中学生の保護者を対象にした、親のための学び場「聖塾(ひじりラボ)」です。1年に4~5回ほどの開催で、思春期の子どもとの接し方や、教育の変化などについての話をします。

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校:東京都多摩市

2022年5月には「わが子の伸ばし方」をテーマに開催。子どもの「なぜ勉強しなきゃいけないの?」という問いに対して、どう答えれば良いのかなどをアドバイスしました。「学校が変化し続けるために、生徒や教員だけでなく、保護者にも変わっていただきたい。そんな思いでスタートしました。中学生の保護者のおよそ6割が参加してくださっており、ありがたいことに高校生にもお願いしますという要望もあり、現在検討しているところです」。

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お話を伺ったのは

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校校長 石飛一吉先生