日本女子大学附属中高生に聞いた「私たちの学校自慢!」

特色ある活動や施設、勉強、行事、部活についてなど、通っていてこそわかる学校の自慢ポイントを日本女子大学附属中学校・高等学校の在校生が教えてくれました。

メンバー

  • Oさん・中3

    生徒会会計

  • Iさん・中3

    生徒会議長

  • Kさん・中2

    次期生徒会会計

この学校を選んだ理由

一人一人が輝ける生徒主体の学び舎

Oさん
受験生のときに一度、十月祭に来たんです。他の学校の文化祭も見学しましたが、日本女子は雰囲気が違いました。先輩方が自分たちで作り上げるんだという意欲がすごく伝わってきて、みなさん心から楽しんでいるなと感じました。例えば演劇部の出し物は台本から自分たちで作っていると聞き、こんな劇を自分たちだけでやれるんだ、と感激しました。ここまでのことをやり遂げたときの達成感は大きいだろうし、この過程で得られるものもたくさんあって、自分自身の成長につながるんだろうなと思ったのがこの学校を選んだ最大の理由です。
Iさん
学校説明会で聞いた話がとても印象的でした。この学校の授業は覚えることより、「どうしてそうなるんだろう」って深く考えて学んでいくことを重視しているというお話でした。私は小さいときから何に対しても「なぜ?」「どうして?」と気になる性分だったので、自分に合っているなと感じました。国語だったら「あなたはどう思いますか」と問うことが多いとか、理科は学校内で生き物や植物の採集をするなど、各教科の先生がそれぞれの授業の特長をお話ししてくれたのですが、どれも楽しそうで、早くこの学校で学びたいという気持ちが沸き上がってきました。
日本女子大学付属中学校 ビタミンママ

多くの種類の山野草が生い茂り、野鳥がさえずる豊かな校地は、理科や美術の授業にフル活用されます。
日本女子大学附属中学校・高等学校:神奈川県川崎市多摩区

Kさん
普通の中学校だと高校受験という短期的な目標に向かって、知識をどんどん蓄えるだけの勉強になってしまいがちです。でも一貫校だと6年間、じっくり学ぶ時間が作れます。また、日本女子なら附属の大学に進学してさらに興味のある分野を追求することもできるのも魅力でした。日本女子は本物に触れる授業が多いという説明を聞き、興味を持ちました。私は音楽が好きで小さい頃からピアノを習っています。この学校では授業でバイオリンが学べるほか、正しい発声法を学べる声楽の授業があったのもこの学校に通いたいと思った理由の一つです。

日本女子大学付属中学校 ビタミンママ

中学の音楽ではバイオリンが必修です。入学時はほとんどの生徒は初心者ですが、12月の発表会では演奏を披露できるまでに
日本女子大学附属中学校・高等学校:神奈川県川崎市多摩区

お互いを尊重し認め合う
気軽に相談できる先生も支えに

Iさん
お互いに認め合う、リスペクトし合うという空気感が好きです。国語の作者調べや地理の旅行プランを作ろうなど、いろいろな教科で人前に出て発表する機会が多いのですが、終えたあとに「すごく良かったよ」ってみんなが褒めてくれるんです。それが自信になって、次も頑張ろうという気持ちになります。また、友達の発表から学ぶことも多く、お互いに支え合えるやさしい雰囲気が校内にあふれています。
Kさん
生徒の自治活動がとても盛んで、自分たちの学校であることを強く感じます。さまざまなシーンで、自分たちで計画、実践、振り返りまで行います。最近だと通学マナーについて、委員会で取り上げました。「駅から学校までの通学路を横に広がって歩かない」という意識の向上に取り組みました。委員会で出た議題と改善策をクラスに持ち帰って議論し、また委員会に上げるのですが、人の意見を聞いたり、それに対して自分の意見を言ったり。お互いに認め合える空気があるので、みんな自分の意見はしっかり口に出しますし、人の意見にも耳を傾けるという姿勢が身に付いています。
Oさん
生徒と先生、友だち同士、先輩と後輩など、人と人の心の距離が近いなと感じます。学期末には先生と1対1の面談があり、学習のことや学校生活のことなどを気にかけてくださいます。一度、友人関係で悩んだことがあったのですがそのときも親身に相談に乗ってくださいました。授業でわからないところも休み時間に職員室へ行って先生に質問するとわかるまで教えてくださいます。また行事がたくさんあるので、クラス全員で団結することも多く、その度に心の距離が近くなっていることを実感します。

勉強の話

自ずと知りたくなる、学びたくなる
探究心を刺激する授業

Kさん
長期休みの宿題で「作者調べ」というのがあって、大きな白い紙に作者について調べたことをまとめて提出するんです。出身地や生い立ちなどさまざまで、これまでに菊池寛や宮沢賢治、石川啄木などを調べました。私は国語という教科の面白さがわからなかったんですが、この作者調べをすることで、作者がその作品を書いたときの時代背景や、思いなど、物語を多角的に捉えることができて、読解力も身につき国語が好きになりました。こうした生徒の興味・関心を引き出す取り組みがたくさんあってどの授業も楽しいです。
Oさん
長期休みの課題は多いと思います。Kさんが言っていた作者調べのようなレポート系のほか、各教科のワークブックもあって、けっこうたいへんです(笑)。でも、1学期の最初の方に習ったことって忘れがちなので、振り返りのワークは復習になったり、定着が図れたりするので助かっています。振り返りで自分の苦手が浮き彫りになることもあって、繰り返し解いて苦手分野を克服していくのは、ゲームを攻略しているようで楽しみながら取り組めます。
Iさん
授業は机に向かって先生のお話を一方的に聞くだけ、板書するだけという時間よりも、実際にやってみる、自分たちで考えるという、参加型が多いので集中して取り組めます。探究心を刺激される授業が多いっていうのかな。1年の地理で、地球の気候について学んだのですが、地図を用いて地形と地球の自転の関係などを視覚的に説明してくださった授業が印象に残っています。リモート授業だったんですが、目と耳でしっかり理解できました。また単元ごとの小テストは学んだことの復習と定着につながっています。

日本女子大学付属中学校 ビタミンママ

「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」。生徒の探究心を刺激し、自主的に学習する中で、基礎学力を築いていきます。
日本女子大学附属中学校・高等学校:神奈川県川崎市多摩区

部活の話

勉強と両立するための自己管理
交友関係が広がるのも部活の魅力

Oさん
私はバレーボール部に所属しています。の練習は週4回で部員は約50人の大所帯です。顧問の先生からチームスポーツはコミュニケーションとまわりを見ることが大事とよく言われます。私は技術面でチームに貢献できそうにないので、スコアシートの記入方法をいち早く習得したり、練習前の準備でまだできていないところがないか確認したりと、自分に何ができるかを考えて動くようにしています。また練習後のミーティングでは良かったところ、できなかったところをみんなで話し合って次の練習に繋げるなど、コミュニケーションを大切にしています。練習はきつくて家に帰るとすぐに寝ちゃう日もありますが、練習がない日に課題や宿題などはきっちり片付けるようにして、部活と勉強を両立しています。
Iさん
私はミュージカル部で練習は週2回ですが、公演が近づくと臨時練習が入ることも。魅力はなんと言っても、すべてを自分たちで作り上げるところです。台本はもちろん、衣装や歌まで、みんなで考えます。ダンス責任者、歌責任者などの役割もあって、それぞれの得意が活かせる環境です。先輩は後輩にやさしく、ときに厳しく指導してくれるなど、縦のつながりも大事にしています。受験生のとき十月祭で公演を見たときから先輩が舞台で躍動する姿に憧れていました。「先輩のようになりたい」という思いは代々受け継がれていて、部活を通して自分自身の成長にもつながったと思います。

日本女子大学付属中学校 ビタミンママ

生徒の実行委員会が運営する十月祭。ミュージカル部は自分たちの手で、衣装から大道具まで手作りします
日本女子大学附属中学校・高等学校:神奈川県川崎市多摩区

Kさん
私が所属しているソーイングクラブは週1回の活動です。1〜3年生が混ざったグループで活動していて、わからないところは教えあったり、先輩からアドバイスをいただいたりしながら楽しく活動しています。作品ができたときはお互いに感想を言ったり褒め合ったりすることもあって、それが自信と意欲につながります。ときどきグループの先輩から勉強やテストのアドバイスをいただくことも。アットホームな雰囲気で、毎週部活に行くのが楽しみです。

行事の話

絆を深めるさまざまな行事
全力投球だから最高の思い出に

Iさん
十月祭が最も印象に残っています。ミュージカル部の公演では「オーシャンズ11」を披露しました。脚本から衣装まで、すべて自分たちで作って、一生懸命練習してきたその成果を発表できたのはすごくうれしかったですし、この上ない達成感を味わえました。また、私は生徒会として受験生とのお話し会や学校紹介動画の作成なども行いました。生徒だけでなく、来校してくださった保護者の方々も交えて、「学校の魅力」というテーマでディスカッションを行い、私は司会を担当したのですが、いろんな価値観があって、さまざまな考えを聞くことができたのはとても新鮮で、貴重な経験ができました。
Kさん
コロナ禍で宿泊行事ができていなかったのですが、東北校外授業には行くことができました。青森、秋田、岩手を回る3日間で、東北出身の作家やこの地方の気候、慣わしなどを事前に学習し、行きの新幹線の中でも授業がありました。事前学習で学んだことも、実際に現地に足を運んで目の当たりにすることで、新たに感じたことや確認できたことも多く刺激的でした。学ぶ時間と楽しめる時間のメリハリもあって、友だちと過ごした3日間はとてもいい思い出です。3年生の修学旅行はブリティッシュヒルズの英語研修、広島での平和学習、関西の歴史探訪、越後の農村体験、白川郷の自然と文化の旅という5つのコースから選べます。一人一人の興味・関心に合わせて行き先が選択できるのは日本女子らしくて、今から楽しみです。

(右・左)東北校外授業の様子。青森・秋田・岩手を2泊3日で回り、東北地方の気候や、慣わし、文化などを事前学習をもとに現地で実際に学びます。
日本女子大学附属中学校・高等学校:神奈川県川崎市多摩区

Oさん
私がおすすめしたい行事は運動会です。3年生は創作ダンスをするのですが、私は振りを考えてみんなに教えるダンスリーダーという係でした。ダンスが得意な子がいれば不得意な子もいて、全員がちゃんとできるように教えるのは本当にたいへんでした。自分たちのクラスだけでなく、他のクラスと合わせるパートもあって。すごくたいへんなことが多かったけれど、みんなで一つの作品を作り上げたという達成感や、クラスでまとまる協調性を身につけられたことも、とてもいい経験になりました。他にもリレーやマットでボールを運んでバケツに入れるという「バケマット」など、クラスみんなで協力して取り組む競技は特に盛り上がり、お互いの絆も深まったと思います。

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