コロナ禍での志望校選びと偏差値について考えよう!


中学受験ママの奮闘日記「一一憂」大好評連載中です。

みなさんは「二月の勝者―絶対合格の教室―」高瀬志帆著(小学館)の漫画をご存知でしょうか?

中学受験をテーマに、いわくつき最強カリスマ塾講師と訳ありの生徒たちとの間で起こる問題の数々を爽快に(?)解決していく「中学受験あるある」がたくさん詰まった漫画です。

中学受験経験者なら「そう、そう。」「え?本当?」と思いながらどんどん引き込まれていきます。

最新号がとってもタイムリーな内容です。私もわが子の中学受験を終えたばかりの1人の親として感じていたことばかり。

それは中学受験生にとって1番大切といっても過言ではない「志望校選び」についてです。

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■コロナ禍での志望校選び

2021年度に中学受験となる皆さんは、新型コロナウイルスの影響によってWEB開催に変更となっている中学校の説明会を始め、体育祭や文化祭などイベントがほとんど延期か中止、それにより学校に足を運ぶことが難しくなっています。

そこで学校情報は公式Webサイト、各メディアや個人ブロガーの情報、塾の保護者会・実際通っている子どもを持つママ友・VM(笑)から知ることになります。

もし私が2021年度の受験生の親だったら?を考えてみました。

ネットでの情報とともに、各塾や出版社が刊行している受験情報誌を参考にすると思います。

VMでも2020年9月1日発行の季刊誌VOL86で多くの中高一貫校についてご紹介しますが、1校1校丁寧な取材をし、中高一貫校の「今」を広く深くお伝えします。コロナ禍で実際にその学校の様子を目にできないからこそ、是非参考にしてくださいね!

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■志望校と偏差値について

小学6年生の保護者の皆さんは、これから各塾で志望校を決める個人面談が行われる時期だと思います。そこで子ども達の受験経験からお伝えしたいことが2つあります。

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1.第一志望校はどんなに成績が下がっても変えない

塾の先生のほとんどは、2月の受験までにお子さんの現在の偏差値を5~10上げるのはとても難しい(6年生の場合)。だから「第一志望校を変えることも考えては?」と言われることもしばしばあります。

「こんなに頑張っているのに上がらないの?」というママもいるかもしれませんが、他の子もみ~んな頑張るのがこれからの時期です。でも「あの学校に行きたい!」とお子さんが目標をもって頑張っているなら、たとえ偏差値が10以上足りなかったとしても第一志望校は変えないでほしいと思います。

第一志望校は子どもにとって頑張るパワーの源であり、大きな希望です。

つい偏差値が下がると「変えた方がいいのかも?」と悩むかもしれませんが、変更することにより子どものモチベーションは確実に下がるので、そこは併願校で手堅く抑えるのがいいと思います。

2.第一志望校は早めに決められるのなら決めておく

次男の実体験による感想になります。

次男は2つの学校のどちらを第一志望校にするかずっと悩み続け、間際までその2校それぞれの志望校対策をしていました。(こちらの中受ブログをご愛読いただいている皆さまはよくご存じのことですよね)。

問題はここからです。その2校の出題傾向が似ていれば、並行してもよかったのですが、なんと正反対だったんです。結果、対策がどちらも中途半端になってしまった、時間が足りなかったと反省しています。

■コロナ禍だから気を付けてほしいこと

コロナ禍で公開模試やカリキュラムテストが、塾や外部会場ではなく、自宅受験が多い今年の受験生。外部で受けるような緊張感もなく、自宅で雑念や誘惑に負けることもあったかもしれません。

環境のそろわない状況での結果がどこまで参考になるのか分からないのが今年の偏差値です。そこで、本人が決める第一志望校以外の併願校について2つのことを提案したいと思います。

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1.授業中の様子や子どもの性格を理解している塾の先生やスタッフさんの助言を聞く

すでに皆さんそうされていると思いますが、今年は特に塾の先生やスタッフさんのアドバイスを真摯に受け止めてほしいと思います。

実際に学校に足を運べない為に併願校を幅広く知る機会が減ってしまっているのが現状ですよね。だからこそ学校情報に精通している塾のアドバイスは貴重で参考にしてほしいんです。

私も次男の志望校で悩んだ際、本当に何度も何度も相談にのっていただきました。

保護者に寄り添って考えてくれる塾でしたが、耳が痛いアドバイスも正直とても多かったです(苦笑)。しかし親では気づけないことをたくさん教えていただけたので良かったと、今振り返ってもそう思います。

2.過去問の出来を参考にする

偏差値が従来ほどは参考にならない部分もあると思うので、今年は併願校に考えている中学校の過去問を1年分だけでも早めに挑戦して、向き不向きを判断してもいいと思います。

「通常過去問は7割を目指して取り組み、併願校であれば8割取れるようなら抑えの役割を果たせる」と塾の先生からアドバイスを受けました。

仮に点数が悪かったとしても「ここの問題は解きやすい」と感じるなら前向きに考え、「解きにくい」と感じるなら敬遠した方が無難かもしれません。

今回お勧めの本

ベスト・エッセイ2020

日本文藝家協会編
編纂委員/角田光代,林真理子,藤沢周,町田康,三浦しをん

定価:本体1,800円+税 / 四六判 / ISBN978-4-8138-0270-9

詳細はこちら(光村図書のホームページへ)

お勧めポイント

次男が通っていた塾の先生に、小学校6年生の時に「読むといいよ」と勧められました。

毎年その年の新聞や雑誌などで発表されたエッセイの中から精選してまとめたエッセイ集で、この中の作品が受験問題の出典になることもあるそうです。

ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。

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