中学受験への質問に、はなを含む先輩ママ3人がそれぞれの経験や情報をもとにお答えします。悩み多き中学受験の小さな灯の1つになれたら嬉しいです。
■短縮される2020年の夏休み。どうする?中学受験生?!
さて、第3回目は、新型コロナウイルスで短縮された夏休みの家庭学習についてお話しします。
- 第1回目はこちら 【私学ママに聞きました】コロナ禍の中高一貫校の子供たち
- 第2回目はこちら 【私学ママに聞きました】コロナ禍!学校再開での中高一貫校の対応
2020年4月16日に発出された緊急事態宣言に伴い、全国の多くの小・中・高校は5月下旬まで休校になり、と同時に教室の数が10か所以上の学習塾の85%も休校、オンライン授業に切り替えることになったのは皆さんもご存じのことです。そして現在も対面授業とオンライン授業を併用している学習塾も少なくないようです。
また、文部科学省が実施した全国1811の教育委員会への調査(2020年6月実施)によると、95%の教育委員会が学習の遅れを取り戻すために夏休みを短縮する見通しだそうです。そこで気になるのは、例年と違い短い夏休みで減ってしまう家庭学習時間。
中学受験生はどうやって勉強したらいいの?家庭学習で注意すべき点は?
そんな情報をお届けします。
■回答ママ紹介
■学校も塾も!この期間中学受験生はどうすごす?
ママからの相談
先輩ママたちから
Cさん:息子が通う小学校でも夏休みが短縮されてしまい、午前中は小学校、午後から学習塾のWスクールが1週間ほど続きました。うちもちょうど家庭学習時間が少なくて復習が全然できていないです。
Bさん:本当に今年の夏休みは短いですね。各小学校によっても夏休みの期間がバラバラだし、夏休みが長いところは家庭学習の時間が多く取れるじゃない?中学受験組からすると合わせてほしいと正直思ってしまうかも…。
はな:夏休みの期間は変えられないので、与えられた時間をどう有効に使うかを考えたいですよね。とはいえ、小6にとっては天王山の夏だから不安になっちゃう気持ちすごくわかります(汗)。夏期講習の復習ですが、時間が足りない場合、私は息子に授業中に「できた問題・間違えたけど理解した問題・間違えて説明を聞いても分からなかった問題」を〇・△・×印をつけさせて、×を中心に復習をさせていました。
Cさん:上の子は塾でもらう苦手な分野がわかるデータを元に自分が苦手だと意識している分野の復習を中心にしていたみたいです。
はな:苦手分野の復習から優先するのは夏休みの勉強方法の基本ですよね。特にコロナ禍で家庭学習時間が少ないのならなおさらかも。全体を万遍なく復習するのも良いけれど、ある程度基本が身についている場合は時間の無駄になってしまう気がします。
■成績アップするかも!?先生にどんどん質問しよう!
Bさん:基本が理解できているかどうかで勉強方法が変わりますよね。私の悩みは、授業の復習をきちんとしているのに息子の成績があまり上がってこないことです。真面目に勉強している方だと思うんだけど…
はな:わかります!息子たちも真面目に勉強した夏休みだったのに、その後の全国模試で偏差値が3~5落ちちゃったりしてガッカリした経験があります。でも夏休みってみんなも勉強するからそのまま現状維持でも実はすごいんですよね。そこで効果的な勉強が出来ると成績が上がるみたいです。
Cさん:上の子はあまり偏差値の上下はなかったけれど維持するのが大変だったみたい。得意じゃなかった算数は夏休みに先生に個別に質問をして、テキスト以外にもプリントを貰って勉強していました。先生に弱点克服対策をしてもらったんじゃないかしら?
はな:それ大切ですよね。次男の先生は「正解した問題でもちょっとでも『あれ?』って思ったら質問に来てほしい」って質問を奨励されていました。「何でもすぐに質問も困るけど(笑)」って言いながらも疑問をそのままにしないようにおっしゃっていましたね。
Bさん:分からないことをそのままにしないようにすることが大切なんですね。コロナ禍で今まで通りじゃないから焦ってしまうけれど、効果的な勉強方法を探す良い機会になりそうです。
はな:2021年度受験生は先の見えない不安の中でも今出来ることを1つ1つ頑張っていらっしゃると思います。学習時間が短くなるからこそ、出来ない分野に焦点を絞っての勉強をお勧めします。夏休みは短くても、変わりなく長い学習塾の夏期講習を負けずに頑張ってくださいね!
■夏休みの具体的な勉強方法の勧め
- 漢字ノート作り(国語)
- 計算問題は途中式も残す(算数&理科)
- 3分考えてわからないものは深追いしない(算数)
- 用語は漢字で書けるようにする(社会)
はなが某大手塾の先生に伺って、次男に小6の夏にしたアドバイスです。漢字ノート作り(下記参照)と用語を漢字で書けるようにするのは言うまでもなくそのままで。理科の途中式については、小6の物理では表やグラフの読み取り問題の計算が一気に難しくなります。
そのためどこで間違えたのかすぐに把握できるように、省略しがちな理科の計算式も書かせるようにしました。計算式を書いておくと、間違えた場所がすぐにわかり、復習や先生への質問の時にも効率的でした。
また、算数の問題は膨大な量の理解が求められたので、「3分くらい考えて見当がつかなかったら解答を見て理解するように」と先生からアドバイスをいただき、息子に指示しました。
参考・漢字ノート
これは実際次男が作っていた漢字ノートです。テストや過去問で間違えた漢字を間違えやすいポイントを交えながら書いていました。赤で記入して、暗記シートで繰り返し勉強していたようですね。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。