グローバルゾーンや海外留学など 英語を学ぶ環境は授業の発展形

2017年に創立100周年を迎えた成城学園。次の100年を視野に、新たな教育改革をスタートさせました。
その3本柱が「国際教育」「理数系教育」「情操・教養教育」です。なかでも「国際教育」は、国際理解を深める留学や海外研修の機会も増やしました。成城学園が育むのは世界を自分の足で歩ける若者たちです。

 ▲英語の「話す・聞く」を強化するネイティブ教師によるオーラル・コミュニケーションの授業。|成城学園中学校高等学校|東京都世田谷区

自ら学び考える授業が 本当に使える英語の習得へ

「本当に使える英語」というわかりやすい目標設定のもと、中高では4技能の習得に特に力を入れています。これを加速化させるために、教科書をオックスフォード大学出版のものに切り替え、自宅や隙間時間で学習できるeーラーニングも積極的に活用しています。

ネイティブ教師によるオールイングリッシュの授業を取り入れ、さまざまなジャンルを題材に、読むだけではなく、感想を言い合ったり、諸外国の文化や慣習を考えたり。さらに、中2からはじまる少人数制の授業によって、日本人が苦手な発音の集中練習や、さまざまなシチュエーションを想定した会話レッスンにも挑戦します。


▲約30年続く米メリーランド州にあるマクダナ校と成城学園高等学校の短期、長期の交換留学は、異文化を体験する貴重な機会|成城学園中学校高等学校|東京都世田谷区

グローバルゾーンと海外研修 学びを止めない成城の英語教育

創立100周年を記念して完成した新校舎内にある「グローバルゾーン」は、成城の教育を象徴するものの一つです。一歩足を踏み入れたら日本語は禁止。そこに広がるのは、6大陸(亜・欧・北米・南米・阿・濠)を色や調度品でイメージした6つの教室です。

英語はもちろん、フランス語やドイツ語、世界の国の文化や慣習も学びます。さらに壁には、先輩たちが行ったアメリカのマクダナ校(姉妹校)や、オーストラリア、カナダ、イギリスへの留学、研修、課外授業などの体験レポートが掲示されています。

2019年に実施された7泊10日のマレーシアとシンガポールの7大都市を巡る高校生の課外教室には、定員40名に対して70名の応募がありました。選考試験に合格し、見事切符を手に入れた生徒たちが印象深かったと語るのが、班ごとの自由行動です。

それぞれが綿密な行動計画表を作成しましたが、実際に行ってみると、さすがは多民族国家。英語・マレー語・中国語・タミール語など多くの公用語が混在しており、中心部を車で10分離れただけでも英語が通じません。必死で知恵を出し合い、なんとか切り抜けた珍道中の思い出は一生の宝物です。

また、マレーシアの公立中高・大学訪問による現地の生徒・学生との交流の際は、自分たちの生活や教育、夢、さらには環境や貧困など世界が抱えている問題にまで会話が広がりました。どの経験も「本当に使える英語」がベースにあり、これまでの成城での学びが正しかったことを実感する瞬間でもあります。

2020年度は新型コロナウイルスの影響で海外へ行く機会も制限されましたが、外国語科研究室やグローバルラウンジにいるネイティブの先生や留学生といつでも交流ができます。どんな状況下でも生徒たちの学びを止めないことが、成城学園のポリシーです。

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