BUNKYOのほとんどはBENKYOでできている。新校舎のコンセプトは「PORT(港)」。学校という港で人間力を育む。
数々のフレーズが印象的な文教は、学力と心を育てることがモットー。先進的なICT環境によって、コロナ禍においても、学習面・心のケアとも迅速で適切な対応がなされました。
▲タブレットを使った授業|文教大学付属中学校・高等学校|東京都品川区
タブレットをフル活用した授業で楽しく、効率よく!
ICT化の推進に積極的な文教では、生徒へのタブレット配布も段階的に行っており、2021年度からは全生徒が所持する予定です。
授業は全教室に設置した電子黒板に投影されたデジタル教科書が用いられる教科もあり、生徒は手元のタブレットに配信された教科書や資料のデータに、ポイントや疑問点などを書き込み、自分だけのノートを作ります。板書の時間がなくなり、集中力のアップにも効果的です。
また、問題演習はタブレット上でそれぞれが解き、自己採点した後、先生が電子黒板で一斉閲覧するので、間違いが多い問題はその場で解説します。
アクティブラーニングにも積極的に活用されています。中2の国語では、「うそ太郎」という動画を全員で視聴したあと、嘘をつくのは「よい・悪い・どちらともいえない」というアンケートを取りました。
すぐに集計結果が電子黒板に映し出され、その後は「どんなときにうそをつく?」という問い。テレビのクイズ番組のように映し出されるみんなの回答を見ながら、さらに意見交換するため、積極的な発話も増えていきます。
▲開放的なキャンパス。外観は近代的、内装は木のぬくもりが感じられる造りです|文教大学付属中学校・高等学校|東京都品川区
リモート授業を迅速に開始 生徒の心に寄り添うことも大切に
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、春休みが拡張され、新学期開始にも影響が出るなか、文教ではこれまで培ってきたICT環境とノウハウをベースに、4月13日にはZOOMによる授業を開始しました。全国でも類を見ないスピード感です。
これによって、学習面での遅れは回避できましたが、やはり学校は生徒たちが共に笑い、切磋琢磨しながら過ごす場。その対応として行ったのが、ZOOMを使って希望者が参加する「何でも質問タイム」です。
月曜日から土曜日の週6日、先生たちがオンライン上に設置したバーチャルの教室に、IDを使って入室します。勉強や受験、悩みごとなどを相談するほか、あらかじめテーマが設けられているものもありました。
人気だったのが、日本語を使わずに英語でしゃべる「英会話雑談~日本語禁止~」。国語の先生が企画したので、英語の先生ほどの語彙がなく慌てるシーンでは、英語の堪能な生徒がフォローするなど人間味のある楽しい時間でした。そのほか「アイドルについて話そう」「楽器好き、集まれ」など、コロナ禍での不安の払しょく、巣ごもり対策として大きく役立ちました。
人と人とのつながり、コミュニケーション力を育てることが学校の役割という考えのもと、最先端の技術を駆使しながらも「人間愛」を礎に心をサポートします。
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