世界をつなげる心を育てるキリスト教教育 聖書の世界観に立って自分と神と出会う

戦後日本が新しい社会を建てあげるために、女子の心をキリスト信仰によって育む学校として創立されました。
自分と異なる人々と直接出会う授業や、ボランティア活動を通してかけがえのない自分の使命を探求する学びがつづいています。

 校長先生インタビュー 玉川聖学院中等部・高等部 私立中高一貫校 女子校 東京都世田谷区 自由が丘駅
▲高等部が毎朝の礼拝を行う谷口ホール。 |玉川聖学院中等部・高等部|東京都世田谷区

自分、そして世界に向き合いながら心穏やかに成長していきます

プロテスタントのミッションスクールである玉川聖学院。聖書が示す世界観を通して自分を見つめ、世界の課題に自らの使命を発見していくことが目標です。

朝の礼拝は心を静めるとても大切な時間です。一日の終わりにはクラスごとの終礼があり、一人ずつ聖書の言葉を引用して自分の考えや想いをスピーチします。

こうした積み重ねによって、自分がかけがえのない存在であること、そして自分の考えを受け止めてもらえることを知り、安心して成長していきます。

校長先生インタビュー 玉川聖学院中等部・高等部 私立中高一貫校 女子校 東京都世田谷区 自由が丘駅
▲毎年夏休みに行う高齢者福祉施設でのボランティア活動。 |玉川聖学院中等部・高等部|東京都世田谷区

必要とされている存在を知ることが 未来のリーダーへの第一歩に

約40年続けている群馬県榛名山麓にある高齢者福祉施設へのボランティア訪問は、卒業生を含め、これまでに約2千人が参加しました。施設では、掃除や食事、夏祭りの手伝いなどを行いますが、高齢者の中には、よだれが出ている方もいます。ある生徒はそれをふいてあげることに抵抗があったそうです。

しかし、毎晩行う「振り返りミーティング」のときに他の生徒から出たのは「あのおばあちゃん、よだれをふいてあげたら顔をくちゃくちゃにして『ありがとう』って笑ってくれたのよ」という言葉。自分にはそういう視点がなかったと反省し、翌日からは率先してするようになりました。

自分が必要とされている存在であることを感じることが、自己肯定感や責任感、人を助けたいという気持ちを育みます。

東日本大震災後の経験も生徒たちの心に深く刻まれています。岩手の被災地訪問は、はじめは手作りのお菓子を持ち、ギターを弾いて歌うなど、できる範囲での小さな活動でしたが、仮設住宅の方たちはとても喜んでくれました。

震災のショックからアルコール中毒となり、ひきこもっていた男性が、生徒が来る時だけ表に出て来て、周りの人を驚かせたことも。後日、感想を聞くと「本当は、推薦入試の加点のために参加しましたが、被災者の方から『自分だけが生き残ってしまった』という心の痛みを聞き、自分の命をどう役立てるべきか心底考えました」と目を潤ませながら話す生徒もいました。

こうした経験が、医療従事者を目指すことにもつながり、近年は理系を選ぶ生徒も増えてきました。さらに福祉ロボットの開発に興味をもって東工大から東大大学院へと進み、その夢をかなえた生徒もいます。

玉聖が目指す「心が豊かに育つほどに、学ぶことの意味や喜びが自分のものになっていく」という教育が、生徒の力になって表れています。

お話を伺ったのは

校長先生インタビュー 玉川聖学院中等部・高等部 私立中高一貫校 女子校 東京都世田谷区 自由が丘駅

 

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