校長 平野 豊 先生
わたしは飽きっぽい性格だったんです。何をやっても長続きしない。そんな私を変えてくれたのが卓球なんです。
小5くらいだったかな。同級生の家が卓球場で、学校が終わるといつもそこで練習していたんです。最初は遊び半分だったけれど、そのうちに卓球場にいる大人たちと顔なじみになって。そうすると道具の手入れの仕方とか、人が練習しているときの態度とか声の掛け方とか、いろいろ教えてくれるわけです。
うるさいなって思うこともあったけど、みんながやればみんな気持ちよくなれる社会の基本なんだって。まあ、わかったのはずいぶん後になってからですけど(笑)。とりあえず懸命にやっていると、大人が練習相手になってくれて、やがては本気で勝負してくれるようになるんですよ。そうなるとこっちはもっと本気になる。
「教師になろう」って思ったのはその経験が大きいと思います。だから、私もうちの先生たちも、みんな生徒に本気で関わっていますよ。これはスポーツでなくてもいいんです。好きなこと、本気で熱中したいと思うことは何か?それを見極め、本気にさせるのが私たちの役割りです。
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