言わずと知れた私立女子中学の最高峰「桜蔭学園」。プリンが志望するにはまだまだ遠く高く、とても手が届きそうにありませんが、「目指せ!桜蔭!」くらいの意気込みで中学受験に挑みたいもの。そこで先日開催され動画も配信された希学園主催の講演会「桜蔭合格への道〜その傾向と対策を探る〜」についてお伝えします。
■教科ごとに徹底研究された入試問題の傾向と対策
今回の講演会は保護者向け。私は動画を拝見しました。首都圏各教室で桜蔭クラスを受け持つ国、算、社、理の4教科の4人の先生が勢揃い。桜蔭学園の概要から学校の雰囲気などのお話から始まり、その後、4教科それぞれの先生が教科ごとの傾向と対策についてお話されました。
国語
▶︎傾向
B4用紙3枚以内で論理的、文学的文章が各1題ずつ出題。どれも長文で卓越した読解力や読み解くスピードが求められる。文学好きという学校の生徒たちのイメージ通り、普段から読書が好きな子は語彙力や論理的解釈力などの点でやはり一周回って有利。
▶︎対策
心情描写を豊富な語彙力で解答できることが求められる。例えば「嬉しい」「悲しい」などの安直な表現ではもはや通用しない。「焦燥感」「喪失感」など3文字熟語などの表現を多く使い分けられること必至。
算数
▶︎傾向
典型題を一捻りしたものが多い。規則性、立体図形、不定方程式を伴う文章題が多く、誘導形式になっている問題が多い。軽減税率の問題など時代に沿った問題も!
▶︎対策
基本の計算力を強化することで、大問の計算スピードを上げていくことができる。
図や表にまとめる練習は必要。
余白を上手に使う。
出題者の意図を見抜く力を身につける。
社会、理科についても幅広い知識を求められつつも、知識だけでは解けない思考力、応用力が必要。
かなり大雑把なまとめになってしまいましたが、どの教科も希学園の先生方が毎年の入試問題を徹底研究し、入試問題作成の担当教員サイクルまで見抜いていることには驚きました。
▲講演会のレジュメには各教科の傾向と対策がびっしり
■保護者への指導も徹底。受験に向けてより具体的なアドバイスも。
試験問題の傾向と対策については、そりゃ天下の桜蔭。あらゆる問題に対応する力が求められることはわかってはおりました。そこは塾の先生が授業の中でしっかりと課題として与えてくれます。では、親はどうすれば?
この講演会で印象に残ったフレーズはこちら。
「親はディレクターになってはいけない。マネージャーであれ。」
確かにディレクターになってしまっては、勝手に分析をして思い込んでしまったり、思い込みで決めつけてしまった子どもの弱点に振り回されたりして偏った方向へと導きかねません。
マネージャーに徹し、スケジュール管理、健康管理、子どもの心の管理をしっかりすることが親としての一番の役割で、焦りや落ち込み、怒りや不安は決して顔や態度には出さず平然としている演技に徹すること、子どもの平常心を保つために、「生活環境を変えない!」「車も買い替えない!」など、ちょっと極端とも思えるほどのアドバイスもありましたが、そんな先生方の思いの熱さにも圧倒され、本当に身の引き締まる思いで講演会の動画を見終えました。
これほど熱心に子どもと親を導こうとしてくれる先生方の姿に感動。家庭と塾の距離が近く、信頼できる先生の元で受験生活を送れる希学園の雰囲気や環境は素晴らしいと思いました。
プリンはまだまだ桜蔭を目指せるレベルに達していませんが、どこまで近づけるか、チャレンジを楽しんでいきたいと思います。
▲首都圏でも実績を上げている希学園
中学受験ママライター トコトコ
大学1年のナッツと小学4年生プリン、2人の娘を育てる母。ナッツは小学校受験で大学までエスカレーター式の学校へ。一方、プリンは公立小学校生活をのびのび満喫中ですが、3年後に控えた中学校受験に向けて大手S塾に通いながらドタバタの日々。まだまだ遠い偏差値60を目指して頑張るぞ!