中学受験ときくと、お金かかるから無理！と諦めていませんか？
「校区の公立」＝「ジモトの公立中学校」以外に、中学受験をして私立中学校、国立校、公立中高一貫校に進学をするという選択肢があります。
では、どんな中学校があるのでしょうか。
これを知ることも、わが子にあった学校探しのキーとなります。
私立校・国立校・公立中高一貫校のちがいは？
私立か国公立か？この大きな違いは学費面ですが、ほかにもさまざまな特色があります。
■私立校
・教育理念や校風、カリキュラムなどに各学校の個性がはっきりと表れています。
・ご家庭の教育方針に合っており、受験する本人も「このような環境で学びたい」と考えていれば、有意義な学校生活が送れるはずです。
・先生の異動が少ないので、6年間同じ先生が担当してくれる場合も少なくありません。
・卒業してからかなり年数がたって母校を訪ねたときも、お世話になった先生がそのままいらっしゃることはとても多いようです。
■国立校
・大学の教育系学部の付属校という位置付けで設置されることが多く、ハイレベルな授業が行われます。しかし、中学校だけで、中高一貫ではない学校もあるので注意しましょう。
■公立中高一貫校（中等教育学校や併設型の一貫校）
・私立の中高一貫校と同様に、6年間を見据えたカリキュラムが組まれています。
男子校・女子校・共学校・別学校 の特色とは？
■男子校・女子校
・歴史ある学校が多く、伝統に基づく教育が行われているのが特徴ですが、建学の精神はそのままに、時代に即した教育を行っている学校も少なくありません。
■共学校
・比較的新しい学校が多いのが特徴で、男女が違いを認めながらお互いを尊重するという校風が多いようです。近年は、男子校・女子校から共学校に移行する学校も増えています。
■別学校
・小学校高学年から高校までを考えた際、男女の心身の成長のスピードは大きく違う場合が多いので、その特性を鑑みながら、授業内容を男女別のクラスで行うのが別学校です。
・校内行事やクラブ活動、委員会活動は男女が協力して行う場合がほとんどです。桐光学園や國學院大學久我山が代表的です。なお、別学にする期間や別学の方法は学校によって異なります。
「大学付属」といってもいろいろです
大学付属という名前がついていても、学校によってさまざまな違いがあります。
■付属校
・付属の大学や短大に無試験、または一般受験よりも有利な条件で進学できる学校です。
・中学入学後は、大学受験を意識せず、クラブ活動や学校行事、資格取得などに力を入れた学校生活が期待できます。
・しかし、希望の学部に入るためには、高いハードルがある場合も少なくありません。
・他大学を受験すると、内部進学資格が失われる学校、付属大学に希望学部がない場合は、内部進学資格を保持しながら、受験が認められる学校などさまざまです。
■半付属校
・大学付属という名前ではありながらも、卒業生の多くが他大学に進学している学校も少なくありません。
・付属校同様、併設大学への内部進学資格を保持したまま他大学を受験できる学校もあれば、他大学を受験すると、内部進学の権利を放棄しなければならない学校もあります。
■系属校
・実態としては、付属校や半付属校と近い存在ですが、大学と提携関係を結んでいる学校が系属校です。付属校との違いは、別法人によって運営されているという点です。代表的な学校としては、早稲田実業・立教女学院・青山学院横浜英和などがあげられます。
・系属校から提携大学への推薦入学の割合は、学校によって大きく異なるので、しっかり確認しておく必要があります。
■進学校
・有名大学への進学率が高い学校を進学校という場合もありますが、大学や短大を併設していない学校を指す場合もあります。
・内部進学等をはじめから考えるのではなく、６年後の進路は、幅広い選択肢のもとでじっくり考えたいというご家庭にとっては、進学校が向いています。
「宗教 」に重きを置く学校。信者だけが行くわけではありません
・キリスト教系（カトリック系・プロテスタント系）、仏教系など、宗教に基づく心の教育、人間教育を基盤としている学校もあります。
・礼拝やミサ、宗教の授業、坐禅など、学校によって実施する内容はさまざまですが、生徒や保護者に信仰を強制することはありません。
・宗教や宗派には関係ない生徒が多く在籍しています。
その他にも、いろいろな特色があります
・全寮制、奨学生、特待生、帰国生枠、留学制度や海外の学校との提携など、学校によってさまざまな特性があります。
・入試科目も、国語・算数・理科・社会の４科目だけでなく、３科目、２科目、１科目の場合もあります。また、適性検査や面接があることも！
