川崎市宮前区にある宮前幼稚園・宮前おひさまこども園は、宮前区で最初にできた幼稚園です。遊び中心の保育を通して、子どもたちの「ワクワクする気持ち」を大事に保育を行なっています。
そんな幼稚園の園長先生に、理念、特長などについてお話を伺いました。
一年中楽しめる魅力的な環境ワクワク感と響関が育まれる
宮前幼稚園・宮前おひさまこども園は宮前区で最初にできた幼稚園です。園の広い敷地には雑木林、竹やぶ、小川といった豊かな自然があり、多くの生き物が集まってきます。また田んぼや棚田、畑、たわわに実をつける果樹は四季折々の姿を見せてくれます。
さらに、アスレチック、ターザンロープ、ツリーハウスなど、子どもたちが思う存分楽しめる環境を整え、遊び中心の保育を通して、「ワクワクする気持ち」を育むことを何より大切にしています。
日々の園生活で、たくさんのお友だちや先生とワクワク感を共有するうちに、「共感」と「響関」が生まれます。響関とは、響き合う関係性のこと。単に形だけ人と接するのではなく、響関することにより本当の意味での人とのつながりができます。
人間は一人では生きていけませんから、子どもたちには小さい頃から人とつながることのうれしさや喜びを感じてほしい。そして、それは生涯を通して必要となるコミュニケーション能力の土台となります。
本物に触れる体験が創造する喜びへと繋がる
21世紀を生きていく子どもたちにとって必要となるのは「創造性」、クリエイティブな力です。どれほどIT化が進んでも、人間にしか発揮できない部分があるはずです。幼児期は特に、自分の中から湧き上がってくるものを表現することが大事で、その手段として、造形的な活動の機会をたくさん用意しています。
子どもたちには、「想像」から「創造」することの喜びを味わってもらいたいのと同時に、できるだけ本物に触れてほしいと思っています。そこで、園内にはさまざまな絵画やアート作品を飾っています。
さらに、日本文化の素晴らしさを感じてほしいとの思いから、お茶会を開催することもあります。障子から差す柔らかい光のなか、自分たちで作ったお茶椀でお茶をいただく行事です。こうしたさまざまな体験を通して、豊かな心を育んでいきます。