【2026玉川学園幼稚部の先生座談会】温かなつながりの中で育つ子どもたち

幼稚部の一日は、自分で選んで夢中で遊ぶ「自発的な遊び」の時間から。廃材を使った作品は、子どもたちの創造力のおもむくままに、ダイナミックに広がっていきます。玉川学園幼稚部

東京都町田市の豊かな自然に抱かれた玉川学園幼稚部。広大なキャンパスを舞台に、子どもたちは遊びや生活の中から豊かな感性を育んでいます。

幼稚部から大学院までが集う「ワンキャンパス」の強みを最大限に引き出し、異年齢交流や独自のバイリンガル教育、高度な研究施設との連携といった唯一無二の学びを実践。

今回は、日々子どもたちに寄り添う3名の先生方に、現場の視点から見た学園の魅力と子どもたちの成長について語り合っていただきました。

お話

玉川学園幼稚部の先生たち
玉川学園幼稚部
(左から)S先生(年長担当)、H先生(年中担当)、Y先生(年少担当)

「誰かのために」が育てる「きれいな心」

年長さんが年少さんを優しくサポートする「お世話当番」

S先生:
1学期のはじめに、年長さんが年少さんの朝の支度を手伝う「お世話当番」という活動があります。新しく入園した年少さんにとっては安心につながり、年長さんにとっては最高学年としての自覚が芽生える大切な一歩となります。

年長さんは「靴を履き替えようね」「上着をかけにいこう」と優しく声をかけ、年少さんの支度を見守ります。ここで大切にしているのは、「全部やってあげないこと」。

年長さんが年少さんの朝の支度をやさしくサポート。関わりの中で思いやりが育っていきます(玉川学園幼稚部)

「年少さんが自分でできることを増やす」という目的を事前に共有し、つい手を出したくなる気持ちを抑え、相手の自立を願う。その経験を通じて、子どもたちは「本当の意味で人の役に立つこと」を学んでいきます。

もちろん、「声をかけたけどやってくれなかった」「どうしたらいいかわからなかった」と悩む子も。一方で、「ありがとうと言ってもらえた」と嬉しそうに話す子もいて、こうした葛藤や喜びが心の成長には欠かせません。

H先生:
そうした経験が、相手の気持ちを考える学びにつながっています。例えば幼稚部運動会は、年長さんがそれぞれ役割を担って計画や準備を進めていきます。

そんなときにふと自分が「お世話当番」で担当した年少さんの顔が浮かび、「あの子のために頑張ろう」という気持ちが自然に生まれているようです。

幼稚部運動会

年長がリーダーシップをとり、全てのプログラムの事前準備からみんなで話し合い、作り上げる「幼稚部運動会」。自分の役割を責任もってやり遂げる「学び」は、大きな成長機会となります。(玉川学園幼稚部)

Y先生:
年少さんの担任としては、4月は特に手が必要な時期なので、「お世話当番」は本当に助かる存在です。年長さんのなかには「自分もこれで遊んでいた」「自分もお世話してもらった」と話してくれる子もいて、優しさのバトンがつながっていることを実感しますね。保護者の方も「2年間でこんなにお兄さん、お姉さんになるのね」と、子どもたちの様子を温かく見守ってくださっています。

幼稚部の3年間で100フレーズと1000単語を学べるバイリンガル教育

英語は自然と「日常のなかにあるもの」

H先生:
バイリンガル教育は、週に一度の英語の時間だけではありません。ネイティブの先生が一日を通して子どもたちと一緒に過ごし、遊びやお弁当の時間も共にします。英語が特別なものではなく、園生活の一部として自然にあるのが特徴です。

玉川学園幼稚部の英語

日本人の先生と共に、ネイティブの先生も毎日一緒に過ごしているので英語が生活の一部になっています。(玉川学園幼稚部)

Y先生:
年少さんは、話しかけられると「Yes」と英語で答える子もいれば、最初は何を言われているのか分からずぽかんとしている子もいます。でも、3学期頃になると英語でネイティブの先生と会話しようとする姿も見られるようになりますね。

S先生:
年長さんになると、英語を話すことへの抵抗が完全になくなり、新しいフレーズを聞くと真似して言ってみようとする姿が見られます。英語が得意な子が活躍する場面もあり、「英語ができる」ということがその子の個性として認められるきっかけになることも。

普段はあまり自分を表現することが得意でない子が、英語の時間に力を発揮することもあり、子どもたちがお互いを認め合う場面につながっていると感じます。

普段から触れ合っているネイティブの先生による英語の時間。歌やゲームを盛り込んだ楽しいプログラムで全身から英語を吸収します。(玉川学園幼稚部)

総合学園ならではの豊富なリソース!本物に触れる体験がすぐそばに

ワンキャンパスが叶える多彩な体験

S先生:
年長さんは、お泊まり会の際に、大学の工学部の先生に協力していただき、学園内の木材を使ったキーホルダーづくりを行いました。事前に大学のロボット研究施設を見学したり、大学生から研究の話を聞いたり。

子どもたちは少し緊張しながらも、普段入ることのない施設に目を輝かせて見学していました。ものづくりの過程を知ることができたことは、貴重な経験になったと思います。お泊まり会の翌日には、大学生の皆さんや大学の先生が総動員で仕上げてくれたキーホルダーが届き、子どもたちは嬉しそうにカバンにつけて帰っていきました。

玉川学園大学施設「メーカーズフロア」でのキーホルダーづくり

大学施設「メーカーズフロア」でのキーホルダーづくり。工学の技術に触れる特別な学びとなりました。(玉川学園幼稚部)

玉川学園大学施設「メーカーズフロア」でのキーホルダーづくり

学園内で切り出した木材が、オリジナルキーホルダーに!お泊り保育の大切な思い出です。(玉川学園幼稚部)

H先生:
年中さんは、大学の生産加工室と連携し、子どもたちがプランターで育てたトマトとバジルを使ってピザづくりをしました。トマトがどうやってソースになり、ピザになるのか。そのプロセスを「本物の施設」で体験できるのが玉川の強み。ピザが完成すると、子どもたちは大興奮でしたね。
野菜が苦手な子も、自分で作ったピザなら誇らしげに口にします。「自分たちの手でつくった」という成功体験が、食への興味や次の意欲へと繋がっていると感じています。

Y先生:
幼稚部生から大学生まで一堂に会する体育祭で、幼稚部は5年生のお兄さん・お姉さんとペアを組んでマスゲームを披露します。夏休み明けからずっと一緒に練習してきた私も、本番は祈るような気持ちで遠くから見守ることしかできません。広大なグラウンドで、小さな体で堂々と演技する子どもたちの姿を見ると、成長を実感して思わず目頭が熱くなります。こんなに貴重な経験ができるのも玉川学園ならではですね。

10月に行われる「体育祭」は幼稚部から大学生までが記念グラウンドに集い、マスゲーム演技や競技を行います。(玉川学園幼稚部)

広いのにアットホーム。縁がつながる場所で働ける幸せ

先生たちが感じる「玉川学園でよかったこと」

H先生:
玉川学園でよかったと感じるのは、教え子の成長を長いスパンで見守れることですね。私は7年目なのですが、1年目に関わった子どもたちが今では6年生。その子たちが幼稚部に読み聞かせに来てくれたり、研究している虫の話をしに来てくれたり。卒園してもずっと交流が続いていることが嬉しいですね。

S先生:
私は玉川学園で育ち、大学まで通いました。実は、今の主任の先生は、私が年長だった時の新任の先生なんです!自分の小さい頃を知っている先生が、今は上司として一緒に働いているという関係性は、ありがたいなと感じています。自分自身が幼稚部で過ごした時間がとても楽しかったので、その楽しさを今の子どもたちにも伝えたいと思っています。

Y先生:
私も、弟が玉川学園幼稚部に通っていたこと、H先生が大学の同級生だったことなど、いろいろなご縁に導かれ、ここで働いています。そのつながりの中で子どもたちと過ごせることを心から幸せに感じています。広い学園ですが、温かく、人と人とのつながりを感じられるところが玉川学園の一番の魅力だと思います。

人と人との繋がりが一番の魅力!と語る先生方。玉川学園の“T”のポーズで。(玉川学園幼稚部)

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