横浜市青葉区の豊かな自然に抱かれた「ナザレ幼稚園」。英語教育と自然体験という、二つの柱を軸に子どもたちの感性を多方面から刺激する教育を実践しています。
その根底にあるのは、大人が「やらせる」のではなく、子どもが自ら「やりたい!」と動き出す、心のスイッチを大切にする姿勢です。その独自の教育と、子どもたちの可能性を引き出す秘訣について、園長先生にお話をうかがいました。
遊びから学びへ。
子どもの「やりたい!」を何よりも尊重する保育
ナザレ幼稚園が大切にしているのは、子どもたちの「スイッチ」が自然に入る環境づくりです。
子どもが自ら「やりたい!」と目を輝かせ、夢中で取り組む瞬間にこそ、成長のチャンスが隠れていると考えているからです。
だからこそ、先生たちは一方的に指示を出すことはせず、子どもが自分から動きたくなるような声がけや環境づくりに力を入れています。
例えば、朝の支度や片付けといった生活習慣を身につける際も、「早くしなさい!」と急かすのではなく、「ごっこ遊び」を取り入れることで、遊びの延長線上で、楽しみながら、かつ自発的に行動できるようになります。遊びの中にこそ、社会性やルールを学ぶチャンスが隠れているのです。

広い園庭には大型遊具もありダイナミックに遊べます(ナザレ幼稚園)
また当園では、子どもたちが100%全力で遊ぶことも大切にしています。
泥んこになろうが、びしょ濡れになろうが、この時期ならではの体験を止めたりはしません。
思いきり遊びきった満足感や達成感があるからこそ、集中すべき場面では、パッと気持ちの切り替えができる力が育つのです。
楽しい遊びの中から学びを引き出していく。当園ではいつでも「子どもが主体」のスタンスを大切にしています。

ナザレ幼稚園の先生たち
英語と里山遊びの融合。
五感を刺激してワクワクする毎日
当園の特色は、「英語教育」と「自然教育」という、2つの柱をどちらも大切にしていることです。
園には常にネイティブスピーカーの先生が複数名在籍しており、子どもたちにとって英語は生活の一部です。
「バイリンガルコース」では、保育の大部分を英語で行いますが、一般コースの子どもたちとの垣根もありません。
一般コースの子も様々な活動を通して日常的に英語に親しんでいます。今年度からは一般コースにも週1回、2人の講師による英語の時間がスタート。
ICT英語教材「メトロラーニング」も活用し、子どもたちは英語を「大好きな遊び」として吸収しています。

ネイティブスピーカーの先生と楽しく遊ぶ園児たち(ナザレ幼稚園)
一方で、遊具も何もない里山「からんこ山」で行うネイチャーゲームも欠かせない活動です。
月に1回、専門の先生を招いて山での遊び方や五感を使った自然体験を実施しています。
木の音を聴いたり葉っぱで創作したりするなかで垣間見える、子どもならではのキラリと光る発見や感性に、先生たちが驚かされることも少なくありません。
世界と繋がる英語と、感性を磨く自然体験。このハイブリッドな環境が、豊かな人間性の土台を築いています。

「からんこ山」で五感を研ぎ澄ませて自然を体験する「ネイチャーゲーム」。(ナザレ幼稚園)
「自分で選んで決める力」と
「思考力」を育む独自プログラム
当園では、子どもたちの自律心を育む「コーナー保育」を毎週実施しています。
バレエやダンス、日本舞踊、制作など、プロの講師による多彩なプログラムの中から、好きな活動を自分で選び、参加する時間です。
なかには「どれにしよう」と30分悩み続ける子もいますが、私たちはその迷いも大切な成長のプロセスだと考え、寄り添い、待ち続けます。
大切なのは、単にスキルを習得することではなく「自分で決める」こと。
そして、コースを越えて集まった仲間と場所を譲り合ったり、話し合ったりする経験が、これからの時代に必要な「対話力」や「問題解決力」を育てると考えています。
また、年長児は「VEXロボット」を使ったSTEAM教育にも取り組んでおり、子どもたちに大人気のカリキュラムです。
画面上のプログラミングで完結するのではなく、実際のロボットを試行錯誤しながら動かすことによって論理的思考が身についていきます。
自分で考え、選び、答えを探す。そんな小さな成功体験の積み重ねが、子どもたちの未来を支える大きな自信になると信じています。

プロ講師による多彩なプログラムから自由に選択して参加する「コーナー保育」。
自分の「やりたい!」を見つけるまでの時間も大切なプロセスです。
(ナザレ幼稚園)