2026園長先生に聞く。人生の土台となる「根っこ」を育てるための3つのキーワード、「創造、健康、ひろい心」 宮崎台幼稚園

季節に応じた野菜の栽培活動を始め、毎日のおいしい給食、子どもたち自身が調理をする「クッキング」など、食育に力を入れている宮崎台幼稚園。
年間を通したプールあそびや五感を刺激する表現活動を大切に、「ゆたかな創造性」、「すこやかな体」、「ひろい心」を育みます。
「幼児期にこそ、本物に触れる体験をしてほしい」と語る園長の中村達也先生に、独自の教育や子どもたちへの思いをうかがいました。

宮崎台幼稚園

「クッキング」の活動では年少さんから本物の包丁を使用。年長さんともなると、みじん切りもできるようになります!
(宮崎台幼稚園)

お話

宮崎台幼稚園
宮崎台幼稚園
園長 中村 達也 先生

食への興味・関心を養う
体験型の食育活動が充実!

当園が掲げる教育の3つの柱は、ゆたかな創造性、すこやかな体、そして、ひろい心を育てることです。
人間を植物に例えるならば、幼児期は「根っこ」の部分をじっくりと育てる重要な時期と言えます。
この時期にしっかりとした太く丈夫な根っこが張られてこそ、将来、成長した時に、どんな風雨にも負けない立派な大木に育つことができるのです。
こうした信念のもと、日々の保育を行っています。

具体的な取り組みとして、特に重視しているのが「食育」です。
園内には学園独自の給食センターが併設されており、子どもたちは日本食中心の温かい給食を毎日食べています。
みんなでテーブルを囲み、同じものを食べる。この温かな共有体験を通じて、好き嫌いなく何でもたべられるようになり、食べることは楽しいと感じてもらうのが、食育の第一の狙いです。
また、子どもたちが口にするものですから、産地が明確な安心できる食材を選び、地域の恵みをいただく地産地消も心掛けています。

お昼は毎日、学園独自の給食センターからおいしい給食が届きます。
(宮崎台幼稚園)

園児が調理をする「クッキング」の時間もあります。
年少さんの2回目から子ども用ではなく普通の大人用の包丁を使い、鰹節を削って出汁を取るなど、本物に触れる体験を大切にしており、3年間を通して料理の楽しさを実感し、味覚を育てます。

宮崎台幼稚園

年長さんが「クッキング」で作った料理を他のクラスの先生方にもおすそ分け。
(宮崎台幼稚園)

さらに、園舎の屋上にある菜園では、季節ごとに野菜の栽培活動を行っています。
収穫した野菜は、採れたてをそのまま食べたり、「クッキング」で調理したりすることもあります。
これらの充実した食体験により食への興味・関心を養い、それがひいては、つよい体、ゆたかな心を育みます。

屋上菜園にはクラスごとの畑があり、ミニトマトにお水をあげる年少さんの姿がありました。
(宮崎台幼稚園)

わらべうたや絵本で育まれる感性
「子育てを楽しむ」ことも大切に

日本語や日本の心を大切にしてほしいとの思いから取り入れているのが、専任の講師による「わらべうた」の時間です。
古くから口伝えで伝承されてきた歌は子どもたちにも親しみやすく、歌い遊びながら集中力も身についていきます。
また、園の「カンガルー文庫」には数千冊の絵本があり、先生が読み聞かせを行うだけでなく、週に1度、貸し出しもしています。ご家庭でも、ぜひこの絵本を大いに活用していただきたいと考えています。

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専任の講師の先生による「わらべうた」の時間。心地よい音階とともに、歌い遊びながら、集中力や話を聞く力も育まれます。
(宮崎台幼稚園)

例えば、お父さんやお母さんの温かい膝の上に子どもをちょこんと乗せて、絵本の読み聞かせをしてあげる。
同じ絵本であっても、先生が読むのと、親御さんが耳元で読んでくれるのとでは、子どもが受け取るイメージの世界は大きく変わります。
子どもは親の優しい声を聞きながら、自分の頭の中でどこまでも広がるメルヘンの世界を自由に想像します。この想像力こそが将来の創造性の源となります。

それと同時に、お話に合わせてクルクルと変わる子どもの表情が見られるのは、ご両親にとっても幸せな時間になることでしょう。
保護者のみなさんには、「そんなことができるのも3~5歳の時期だけですから、目一杯、子育てを楽しんでください」とお伝えしています。

現在、私自身の日課であり楽しみにしていることは、毎朝、登園する園児たちを迎えて、1人1人に「おはよう」と元気に挨拶を交わすことです。
年少さんの最初の頃は恥ずかしがって挨拶が返せなかった子が、小さな声で「おはよう」と言ってくれるようになったり、ハイタッチができるようになったり。
そんな日々の小さな出来事から子どもたちの成長を肌で感じられる瞬間が、私にとって何よりも喜びです。

私たちはこれからも、幼児期というかけがえのない時間に、幼稚園だからこそできる体験をたくさん子どもたちにさせてあげたい。
そして、保護者のみなさんと手を携え、子どもの健やかな成長を見守っていきたいと考えています。

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