2026園長先生に聞く。「三つ子の魂百までも」をモットーに、豊かな感性と思いやりの心を育む 田園都市幼稚園

人間としての土台を作る大切な幼児期に、子どもの成長プロセスに即した教育の実践を保育理念に掲げる田園都市幼稚園。
楽しい園生活や行事を通し、たくさんの友だちと触れ合い心豊かに育ってほしい。
そんな願いを込めて親子三代にわたって園を見守り続けてきた園長の志田元先生にお話を聞きました。

お話

田園都市幼稚園
田園都市幼稚園
園長 志田 元 先生

集中力と前向きな心を育む
「立腰」のちから

「三つ子の魂百までも」という諺があるように、幼児期に身につけた習慣は、一生の宝物になります。
当園では、幼児期の大切な時期だからこそ、心と体の土台となる「立腰教育」を大切にしています。腰骨をしっかり立てて良い姿勢を身につけることで、集中して取り組む力を育んでいきます。
やり方はシンプルで、先生が優しく園児の腰骨に手を添えて、腰骨をスーッと立ててあげる。すると、自然に背筋が伸び、子どもたちの気持ちが落ち着いてきます。
外遊びで元気に走り回った後、活動に入る前に行うことで、心身をじょうずにリセットできます。

外で朝の会を行った後、教室に戻り立腰タイム。
最初はソワソワしていた子も、いつの間にか自然にできるようになります。
(田園都市幼稚園)

腰骨を立てることで、「さぁ、次の活動も頑張ろう!」という前向きなスイッチが入るんですね。
立腰が身につくと、普段の生活にもよい影響が表れます。
たとえば、発表会の練習などで興奮した時も、「腰骨を立てます!」と声をかけるだけで、子どもたちがスッと集中モードになります。
スイッチの切り替えが上手にできるようになる、ということでしょうか。
幼稚園のうちにこの習慣を身に付けておくと、かっこいい小学生になれると思います。

「読める!」の喜びが、
豊かな感受性の扉を開く

もう一つ、私たちが大切にしているのは、日本の文化や言葉の美しさを自然に身に付けることです。そのために当園では、「漢字」に注目していますが、いわゆる小学校の先取り教育ではありません。園内のさまざまな場所に漢字を取り入れ、名札や持ち物を漢字表記にするなど、「漢字のある環境」に身を置くことで、教え込まなくても自然に自分の名前や友達の名前を漢字で覚えてしまいます。
また、論語や唐詩といった漢文や俳句を音読する時間も設けています。内容や意味の難しい説明はしません。独特のリズムやテンポが子どもたちには楽しく響くようですね。
幼い頃に見聞きした美しい日本語は、心の奥深くにしっかりと刻まれます。また、「漢字を読める!」という喜びが読書への意欲に繋がり、豊かな感受性を育むよいサイクルが生まれています。

田園都市幼稚園に音読の時間"

先生の後に続いて声を合わせて元気に音読!遊び感覚で言葉の世界がどんどん広がります。
(田園都市幼稚園)

行事を通して育まれる、
「誰かのために」という優しい心

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。これは、運動会や発表会といった大きな行事のたびに、私が子どもたちに伝えている言葉です。たとえば、運動会のリレー。足の速い子もいれば、少し苦手な子もいます。でも、大切なのは、「チームのみんなで助け合おう」という気持ちです。
年度末の発表会の劇では、セリフを忘れた子に隣の子がそっと教えてあげる、ほほ笑ましいシーンがありました。子どもたちに「思いやりの心」がしっかり根付いているのを感じて、本当に嬉しくなりました。
「根を養えば、樹はおのずから育つ」という言葉があります。これからも、大きな樹に育つための「根っこ」となる部分を、愛情たっぷりに育てていきたいと考えています。

お休みの子がいても、「私が代わりに言うね!」と自発的に助け合えた劇の練習。
行事を経るごとに、絆がぐんと深まります。
(田園都市幼稚園)

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