2026先生座談会|主人公は子どもたち。宮前幼稚園の緑豊かな環境でアートやホンモノに触れ、思いっきり遊んで成長

子どもの主体性を大切にし、自由にのびのび遊べる環境が魅力の宮前幼稚園。
子どもたちの健やかな成長を願い、絵画やホンモノに触れる機会を大切にしています。
子どもたちのみずみずしい感性を刺激し、創造力を養う保育について、年少さんと年中さんの主任を務める、2人の先生にお話を伺いました。

お話

宮前幼稚園の先生たち
宮前幼稚園の先生たち

園児も保育者も、毎日わくわく!
緑豊かな環境で、遊びに全力投球

I先生:
宮前幼稚園の魅力は、広い敷地に雑木林や丘、畑や田んぼがあるなど、緑豊かな環境です。園庭には、大きなアスレチックやターザンロープなど、園児がわくわくする遊具もたくさんあるんですよ。

O先生:
園長先生の発案で、「池を作ろう!」「ボルダリングを作ろう!」などなど、毎年のように園庭は少しずつ変化。だから、私たち保育者も、次は何ができるんだろう!? と、いつもわくわくしています(笑)。

I先生:
子どもたちは、毎日遊びに全力投球。全身を使って遊んでいると、五感が発達して成長によい影響をもたらします。
また、相手を思いやる気持ちも自然に生まれます。
たとえば、傾斜のある板を上る木製の遊具では、なかなか上れない子どもを、先に上った子どもが引っ張り上げるなど、ほほ笑ましいシーンを見ることもしばしば。

今日は引っ張ってもらったけど、頑張って1人で上れるようになった時は、「見て見て、できたよ!」というように、とても誇らし気。遊びを通して子どもは自信をつけ、日々成長していくんですね。

宮前幼稚園

広い敷地に雑木林や丘、畑や田んぼが広がる、緑豊かな宮前幼稚園。
大きなアスレチックやターザンロープなど、わくわくする遊具が充実しています。
(宮前幼稚園)

「味」や「音」も描いてみよう!
自由な発想で取り組む絵画の時間

O先生:
ダンボールを家や車に見立てて遊ぶ「見立て遊び」や、廃材を使った制作など、造形活動に力を入れています。なかでも年間を通して行っているのが、絵画です。描くものは、その時に子どもたちが興味のあることや、年齢にあったものを担任が選びます。たとえば、想像力が豊かな年少さんには「飴ってどんな味?」と声をかけ、飴の形の大きなダンボールに、一人一人が想像する飴の「色」を塗ったり、楽器を演奏して、「音を描いてみよう!」と声をかけることも。園児は、感じたままに「音」をクレヨンで描きます。

I先生:
そうですね。年中さんや年長さんになると、「よく見て描く」ことも大事にします。たとえば秋のさんまを焼く行事では、実際にさんまを見ながら描き、色に濃淡をつけることで雰囲気が変わることに気づきます。畑で育てている野菜を収穫して描くこともありますね。

O先生:
どんなものを描くにしても、園児は描くものと真剣に向き合います。触ってみたり、匂いを嗅いでみたり。野菜なら、パクッと食べてから描く園児もいます(笑)。造形や絵画を通して、園児はみな創造する楽しさや喜びを感じ、豊かな感受性を育んでいきます。

宮前幼稚園

毎年春に行う、「絵の具のぬたくりあそび」。
新入園、進級などで緊張している園児が多い季節に、両手で絵の具を塗って表現し、心を解放させます。
(宮前幼稚園)

園内は、アートでいっぱい!
心を豊かにするホンモノ体験

I先生:
もう1つ大切にしていることは、ホンモノに触れること。テレビなどを通して知っている単なる知識ではなく、ホンモノを見て、そのよさを感じられる子どもになって欲しいからです。
園内には、園長先生が集めた洋画や日本画をはじめ、埴輪や木工作品などさまざまなアート作品が飾られています。
園児は、日常的にそうしたものに触れることで美しい気持ちを養い、心を豊かにしていきます。

O先生:
ホンモノに触れる体験として、年長さんになるとお茶会を体験します。園長先生が自宅のお茶室を開放し、園児を招待。いつも元気いっぱいの園児も、この日ばかりはきちんと正座をし、かしこまった様子でお抹茶をいただきます(笑)。
宮前幼稚園 ビタミンママ

お茶会では、「ファミリーデー」に親子で土をこねて作った茶碗を使います。
手作りのマイ茶碗でいただくお抹茶は、格別です!
(宮前幼稚園)

I先生:
秋の生活展(作品展)の準備では、こんなことがありました。
あるクラスで「魚釣りコーナー」を作ろうとなった時、子どもたちが「魚をどう切るか知りたい!」となったんです。
そこで、「じゃぁ、ホンモノを見てみよう!」ということになり、近所の魚屋さんにお願いし、大きな魚を園児の前でさばいてもらうことに。
魚をさばくのを初めて見る園児もいて、日常ではなかなかできない体験に、みんな目を輝かせていましたね。

野菜やもち米作りを通し、
憧れや頑張る気持ちを育む

O先生:
食べ物のありがたみや、やり抜くことの大切さを伝えたいという思いから、宮前幼稚園では野菜やもち米を育てています。
もちろん、自然を相手にすることなので思い通りにいかないこともよくあります。
たとえば、年長さんが担当しているもち米に虫がついた時は、「大変だ、どうする?」と、みんなで話し合いをしました。
図鑑で調べ、トンボやクモがいると虫は逃げることを知ると、「虫よけのトンボやクモを作って、田んぼにぶら下げよう!」ということに。

I先生:
鳥よけの案山子を作ったこともありますね。クラスによって対策は様々ですが、どれも園児が主体となって考えます。
みんなで協力して育てたもち米は、秋に実りの時を迎え、精米してお餅をつきます。
頑張って育てたもち米がお餅になり、年少さんや年中さんにもふるまわれ、みんなでおいしくいただきます。

O先生:
年長さんの様子を見ていた年中さんや年少さんは、「年長さんって、すごい! 自分も年長さんになったらもち米を育てるんだ!」と、憧れや頑張る気持ちを芽吹かせます。
もちろん、自分たちで考えて行動し、やり抜いた年長さんにとっては、かけがえのない思い出となり、大きな自信につながったのはいうまでもありません。

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