横浜市都筑区にある認定こども園エクレス。モンテッソーリ教育を取り入れた保育を行う幼稚園です。子どもたちが幼稚園を楽しいと思える環境づくりを実践する園の園長・柳澤潤先生にお話しを伺いました。
子どもは、生まれたときから学びながら育つ力をもち、自ら可能性を開いていきます。エクレスという園名の由来は、自己表現（Self Expression）。そして、本園の特色は、表現を通して子どもの可能性を開き、心を育てる豊かな教育環境にあります。
ひとつは、「表現教育」です。ミュージカル、音楽、体育、英語、水泳など、いずれもプロの外部講師の指導にふれて、子どもはのびのびと表現活動に取り組んでいます。なかでも運動会（体育）、音楽参観（音楽）、生活発表会（ミュージカル）は、表現教育の３本柱です。数カ月に及ぶ練習を積み重ね、友だちと一緒に表現し作り上げる経験は、何物にも代えられない大きな自信と喜びになります。
もうひとつは、「モンテッソーリ教育」です。すべての部屋には整理された教具棚が置かれ、子どもたちの興味に応じて、毎日「お仕事（自発的に選択した活動）」ができる環境になっています。環境が整うと、子どもは、お仕事に没頭します。やり続ける、黙々とやる、教室がシーンとなる。こんなことが起こります。
さらに、「異年齢保育」です。エクレスでは、年少さん、年中さん、年長さんが、同じクラスで一緒に生活しています。異年齢で生活すると、お兄さんお姉さんは、教えてあげたり遊んであげたり、人にやさしく接するようになります。下のお子さんは、あこがれをもったり、まねっこしたり。もちろん同年齢での活動もありますので、いろいろな人との関わりのなかで、子どもは、人を大切にすることややさしさを身につけます。
施設や周りの環境にも恵まれています。転んでも寝転がっても遊べる人工芝の園庭や、雨の日でも遊べる大きな砂場、カモが泳いでいる隣の大きな公園、いくつも遊具のある公園、幼保小の交流を進めている小学校など、遊びと学びの環境が充実しています。
優れた教育環境の中で、「やさしく、たくましく、うつくしく、表現力豊かな子どもを育てる」。これが、エクレスの教育となっています。
幼稚園ガイドブック&よりよい発達ってなんだろう？Vol.93
