「あそび」を通して生きる力を育む。思考力を支える「言葉」も大切に

横浜市緑区にある森村学園幼稚園。幼稚園から高等部までの15年一貫教育(男女共学)を行っており、主体的に活動できるような環境を整え、校訓である「正直・親切・勤勉」の心の土台を築きます。そんな幼稚園の園長・武藤深雪先生にお話しを伺いました。

私たちは、「最大の学びはあそび」と考えています。東京ドーム約1.8個分の広大なキャンパス内には、季節ごとに姿を変えるたくさんの種類の木々や美しい花々が咲く、自然豊かな森があり、虫や鳥たちが集まる姿も見られます。子どもたちは木々の隙間でトンネルくぐりやおうちごっこをしたり、丸太の橋を渡ったり。自ら「あそび」を見つけ、感動しながら知的好奇心を伸ばしています。

キャンパス内には、小学生から高校生、留学生の姿も見られ、年代や国境を越えた多くの人と交流することで自分の未来を想像し、憧れの念を抱きながら、自己解決力や表現力を育てていきます。

読み聞かせは「言語技術教育」のプログラムの一つです(森村学園幼稚園:横浜市緑区)

「あそび」に加え、教育の柱としているのが「言葉を育てる」こと。欧米諸国でも実践されている「言語技術教育(ランゲージアーツ)」を学園全体で取り入れ、高校までの15年間を通して年齢に応じた教育を行っています。

幼稚園では特に、話す力と聞く力のふたつを重視し、絵本の読み聞かせやお友だちの前での発表を行うことで、「筋道の通った考え方を分かりやすく表現する」「人前でも自信をもって話せる」などのスキルを身につけます。さらに、イギリス出身のネイティブの先生による「英語あそび」も行っているので、初等部から始まる英語教育への第一歩として、楽しく英語に触れ、聞く耳を育て、外国人の先生とも物おじせずに接することができるようになります。

通年使用できる屋内プールを完備。床が可動式で幼児でも安心。

運動会、クリスマス会など、季節ごとに楽しい行事が多いのも特長です。2020年度のコロナ禍では、密を避けるために行事やイベントを数回に分ける、林間保育は学内でウォークラリーやキャンプファイアを一日楽しむ「藤組デイ」に変更するなどの工夫をして、子どもたちの笑顔を絶やさず開催することができました。

また、希望者への給食の提供、朝と放課後の預かり保育など、働くママへのサポートも充実しています。さらに、プレ保育「ひまわりぐみ」も開室し、入園前のお子さまもお預かりしています。

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お話を伺ったのは

園長 武藤 深雪先生