最先端の幼児教育と温かみのある古き良き日本の子育てを両立!

2019年、東京で初めての国際バカロレア認定幼稚園となった町田こばと幼稚園は、常に広い視野で、新しい教育・設備を取り入れつつ、田舎のおばあちゃんの家に来たような温かく心地よい懐かしさを感じさせる素敵な幼稚園です。そんな町田こばと幼稚園で、園長の神蔵聖子先生にお話を伺いました。
町田こばと幼稚園 ビタミンママ

「元気に」「自由に」遊ぶことを大切に!

町田こばと幼稚園の朝は、園庭での自由遊びから始まります。
当園では「元気」に、「自由」に遊ぶことを大切にしています。子どもは遊びながら、自分で考え、工夫して、楽しいことを見つけたり、知らなかった何かを発見したりします。そうした中で、お友だちと交わり、体を目いっぱい動かしたりして、心も体も成長します。幼稚園はその環境を提供し、見守り、安全を確保しながらいろいろな経験の機会を作ってあげる場所だと考えています。
町田こばと幼稚園 ビタミンママ

登園後、荷物のお片付けをしたらすぐ園庭へ! お友だちと元気いっぱい駆け回ります。

ときには危ないこともあるかもしれません。でも、だからといって子どもたちを危険から遠ざけて知らないままでいさせたら、成長にはつながりません。走って転ぶ前に手を出すのではなく、転んでしまっても大丈夫な環境づくり、転んだあとにすぐ対処できる見守り、自分で立ち上がり、次は転ばないように学習する子どもたちへの寄り添いを何よりも大切にしています。

広い園庭には、独創的な遊具がたくさん。室内温水プールも完備されていますが、天気のいい日は外で滑り台プールも

園庭のおままごとセットは、先生オリジナルDIYの本格派。キッチンセットから最新式ドラム式洗濯乾燥機まで、ウキウキするような遊具が並びます。

年長さん、真夏の大冒険!

年長になると、みんなが楽しみにしているのは、夏の佐渡島お泊り会です。昭和56年から続く、こばと幼稚園伝統の大イベントで、年長さん、教職員総勢約100人以上で、新潟県佐渡島にある園の宿泊施設に出かけます。園児を連れての移動は、たいへんなこともありますが、それも子どもたちにとっての大きな経験と考え、先生方は事前に入念に準備し、子どもたちにもしっかり心構えをさせて、真夏の大冒険にくり出します。出発前は先生方も緊張で胃が痛くなる思いだそうですが、海水浴、すいか割り、キャンプファイヤー、佐渡金山見学など、初めて親元を離れ、お友だちや先生と過ごす3泊4日は、子どもたちを大きく成長させてくれます。

(左)佐渡島での海中透視船周遊。日本海の絶景に感嘆の声を上げる園児たち。
(右)手づくりかまどに木の杵、うすの本格的なお餅つき。

 そのほかにも、手づくりかまどでもち米を蒸かすところから始める年末のお餅つきや、「こどもの国」総合グラウンドで行う運動会など、園児の実体験を確保する様々なイベントを年間通して行っています。

国際バカロレア認定校としての取り組み

こばと幼稚園は、設立当初から子どもたち自身の「「生まれてきたことを喜び、感謝し、誇りを持って生きる」という基本精神」を育むことを理念とし、自ら考え、実践できる子どもの育成を目指しています。社会は急速にグローバル、多様化の道を進んでいます。小・中・高の教育現場でも、子どもたちに探究力、自ら主体的に動く力を求める場面が増えていますが、そうした力は小さいころから育まれてこそ実践につながるものです。
ですから、こばと幼稚園では、早くから国際バカロレアに着目し、グローバルな視点、自然と身につく探究心を育む園児教育に取り組めるよう、カリキュラムを改善し、教職員の育成を重ねています。

2019年には、国内で3園目、東京都では初めての国際バカロレア認定校となりました。「国際バカロレア」の認定は、英語力の極端な強化や高度な単元学習に重きを置くのではなく、母語を基調に、園児自身が自分で考え、思いを言語化する力、純粋な心で感じる疑問を拾い上げ、自分なりに解決しようと模索する力を育むことを大切にしています。
ですから、園児に難しいことを求めるのではなく、遊びながら、毎日の生活の中で自然に力が身につくよう、プログラムが組まれます。認定後も常に研鑽を重ね、子どもたち自身が主体的に取り組み、学びにつなげられるよう努めています。

町田こばと幼稚園の基本情報、取材記事はこちら

幼稚園ガイドブック&よりよい発達ってなんだろう?Vol.93

お話を伺ったのは

学校法人神蔵学園 神蔵聖子園長先生・神蔵かおる副園長先生