川崎市宮前区にあるゆりかご幼稚園。幼稚園と保育所の機能を兼ね備えた幼保連携型認定こども園として、さまざまな家庭のニーズに応える幼稚園では満3歳児クラス「ばら組」が行われています。未就園児クラスで大切にしていることや保育内容など、二人の先生にお話を伺いました。
通いやすい環境を整え、子育てを応援
幼稚園と保育所の機能を兼ね備えた幼保連携型認定こども園として、さまざまな家庭のニーズに応えるゆりかご幼稚園。子育て支援の一環として満3歳児クラス「ばら組」がスタートしました。
入園時から母子分離で、年少以上の園児と同じように通うこのクラス。徐々に馴らしていきたいというニーズに応え、週3日からスタートし、9月から週5日登園に移行する選択肢も設け、オーダーメイドの保育を実施しています。園児と同じように給食・園バス・預かり保育の利用ができる点も特長です(要相談)。
大きな成長をもたらす愛情たっぷりの教育
通常保育はばら組だけで行いますが、異年齢とふれあう機会も多く設けています。ゆりかご幼稚園の朝は、全園児が園庭に整列して園長先生のお話を聞いたり体操をしたりする時間から始まりますが、毎朝、年長さんがばら組の園児の傍らに寄り添い、お世話をしてくれます。
保育時間は園庭の他、芝生広場で遊んだり、先生のピアノに合わせて歌ったり、制作に取り組んだり。9月からは専任講師による体操やリトミックも始まります。
「まずは親以外の大人やお友だちとの関係性を築くことと、お片付けや食事の仕方など身の回りのことができるようになることを念頭に、手を出し過ぎず、見守る保育を心がけています」と藤田先生。常に子どもたちに語り掛け、子どもたちが紡ぐ言葉に丁寧に耳を傾ける。そんな毎日の積み重ねで、どんどん語彙も増えていくそうです。
ばら組がスタートして間もない時期の取材でしたが、子どもたちが二人の先生をすっかり信頼して笑顔いっぱいに過ごしている様子が印象的でした。
子育てを経て、ゆりかご幼稚園の教諭として戻ってきた藤田先生。「子どもたちにとって初めての社会参加といえるばら組での1年間は、これからの人生の土台をつくる大切な時期。私自身の子育て経験も活かし、年少さんにスムーズに進級できるように導いていきます」と笑顔で語ってくださいました。