横浜市港北区にある冨士見幼稚園は、2023年に創立70周年を迎えました。未就園児のためのクラス「ひよこ組」では、幼稚園って楽しいな! という気持ちを育み、親子分離での生活に慣れてもらうのを目標として活動しています。
そんな幼稚園の先生に、未就園児クラスで大切にしていることや内容についてお話を伺いました。
親子で参加するので安心してスタートできる
親子でリラックスして楽しく活動します:冨士見幼稚園・未就園児クラス(横浜市港北区)
週3回、園庭や保育室からかわいい2歳児の声が聞こえてくる冨士見幼稚園。未就園の2歳児を対象にした、「ふじみ2歳児クラブ ひよこ組」です。「幼稚園は、お友だちや先生と遊ぶ楽しいところ」という気持ちを育むのを目標として、毎週火、水、木曜日に1クラスずつ、定員を15組として受け入れています。
最初は親子一緒に、2学期からは子どもだけで参加します。「プレ保育は、子どもにとって社会デビューのよい機会。保護者もドキドキすると思いますが、最初に親子一緒に参加することで子どもはリラックスできます。また、保護者にとっては、園の様子を直接見ていただけるチャンスだと思いますね」と、ひよこ組担任の松下愛先生。
各クラスを2名の先生が担当し、きめ細かな保育を実施。慣れない園での時間も安心してスタートできます。
発達に沿ったプログラムや異年齢交流で興味を刺激
色水遊びなどの感覚遊びは子どもたちにも大人気!:冨士見幼稚園・未就園児クラス(横浜市港北区)
プレ保育の内容は、2歳児の発達に合わせて1年間を4つに分け、5・6月は「探り遊びの時期」、7・9月は「試し遊びの時期」、10〜12月は「確かめ遊びの時期」、1〜3月は「盛り上がり遊びの時期」として展開。探り遊びの時期には、色水や砂場などいろいろな物に触れ、感覚遊びを楽しみます。
「どろんこになったり、たくさんのお兄さん、お姉さんと遊んだり。家庭ではなかなかできないことが存分にできるのもひよこ組の魅力です」と、山本先生は話します。
在園児と合同の運動会やいも掘り、人形劇鑑賞など行事が充実しているのも冨士見幼稚園の特長です。異年齢の在園児との交流を通して、社会性や思いやりが自然に育まれるよい機会になるそうです。