「はらっぱ」は親子で通うことを大切にしていると伺いました。
「子どもたちの遊びや生活を豊かなものに。そして子育てに悩むお母さんたちの支援を」という目的で1997年に「はらっぱ」がスタートしました。活動の中心は自然のなかで思いっきり遊ぶこと。雑木林や約800坪のはらっぱ「風緑の丘」を駆け回り、虫を捕まえたり、木登りをしたり。畑で野菜の収穫もします。自然のなかでのワクワクするような遊びを親子で楽しみます。「はらっぱ」のさまざまなプログラムを通して本物を体験し、五感で感じるさまざまな実体験から探究心、好奇心、発想力が育まれていきます。
最初はお母さんから離れられない子どもたちも、先生や友だちとの信頼関係が出来るとひとりで遊べるようになり、子ども同士の集団意識も芽生えます。保育に当たるのは教員と卒園児のお母さんたち。子育ての先輩としても頼もしい存在です。
子どもたちだけでなく、お母さんたちのためにも大きな役割を担っていると伺いました。
子どもたちが粘土や工作などで遊んでいる間に、お母さんたちとの懇談会を行います。子どもの健康、食事、睡眠など、子育てに関するテーマをみんなで話し、体験談が語られます。自我が芽生え始める2歳は、子育ての難しさを感じる時期。ひとりで悩みを抱えているお母さんも少なくありません。ときには悩みを打ち明けて涙するお母さんもいらっしゃいます。みんなで子育てを共有することで、子どもの成長を共に喜び、楽しむ。「はらっぱ」はそんな教室です。
幼稚園ガイドブック&よりよい発達ってなんだろう?Vol.93