横浜市都筑区川和町にある、都筑ヶ丘幼稚園。「生涯にわたる人間形成の基礎を培う」ことを教育目標とした、「横浜型預かり保育」の認定園です。
あいさつを大切にし、楽しみながら学んでいくことで、社会で「生きる力」を身につけていきます。そんな幼稚園で大切にしていることや保育内容など、園長先生にお話を伺いました。
園での生活を通して身につく「人間としての基礎」
当園は「生涯にわたる人間形成の基礎を培う」ことを教育目標とし、なかでも「グローバル教育」に重きを置いています。この言葉からは英語教育を連想しがちですが、大切なのは社会で「生きる力」をつけること。
その意味で、あいさつは特に大切です。「おはよう」「さようなら」だけでなく、お友だちが遊具を譲ってくれたら「ありがとう」、けんかをしてしまったら「ごめんなさい」。三つ子の魂百までと言いますから、毎月各クラスで「あいさつチャンピオン」を決めるなど、それらが楽しく自然に身につくよう工夫しています。
地域においてもあいさつが会話のきっかけになれば、子どもたちの成長をみんなで見守ることができます。
楽しいから「伸びる」!たくさんのカリキュラムも魅力
体力づくり、英語教育、知的(創造)教育、音楽教育、課外活動などのカリキュラムは、一人一人が楽しいと思えることに取り組み、能力を伸ばすという方針に基づいています。
例えば、知的教育の一環としてワークブックに取り組む時間があります。年少児は線をなぞる、点を結ぶなど、楽しみながら行いますが、年長児になると文字や数に触れ、小学校教育の準備に入ります。
さらに、楽器演奏や和太鼓、獅子舞などを鑑賞する機会を多く設けているのは、本物に触れ、五感で感じることで、子どもたちの好奇心や探求心を育てたいとの思いからです。また、遊ぶときは遊ぶ、学ぶときは学ぶというメリハリをつけて取り組むことも大切にしています。
当園では、コロナ禍においても「教育を止めない」という信念のもと、なるべく行事を行ってきました。分散して行わざるを得なかった行事なども、これからは引き続き感染予防に努めつつ、子どもたちにとってとても貴重な「人とのふれあい」を大切にしながら、少しずつ「みんなで」楽しめるものに戻していきたいと考えています。